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By 親方
2006-12-30 01:43:31
ル『よし……』
今日のルナサの表情はいつもと違っていた。
気合いに満ち溢れていたが余裕さえ感じられる表情だった……
ル『メルラン…行ってくるよ。』
メ『うん☆がんばってね、姉さん♪』
妹に応援されて紅魔館へ向かうルナサ……
今日演奏する曲順はもう決めている。
ル(あの曲を1番初めに…)
紅魔館の門を通る時に昨日あったテントがまだあった。
中に誰かいるのだろうか?
咲『ようこそ。お待ちしていました。さあこちらへ』
パーティ会場には4人用のテーブルが幾つか用意されていて、中には黒白のアレとか何故かカラスのブン屋までいた。
咲『これより本日のメインイベント、ルナサ・プリズムリバー様によるコンサートを行ないます。』
中央に作られたステージに上がる…
そして型通りの挨拶をする。
ル『本日は招待して頂き光栄です。今日が私の始まりです…最後までよろしくお願いします。』
誰かが拍手をするとみんなが一斉に同じように続く。
この拍手がルナサの緊張を一気に高めた……
ル『それでは最初の曲に参ります…。
私が森で練習をしていた曲を初めて人前で披露します。曲は「deja-vu」……』
deja-vu?
聞き慣れないセリフにみんなは少し戸惑うがルナサは演奏を始める……
♪〜♪〜♪〜〜♪♪〜♪〜♪〜〜♪♪〜〜
いつもとはどんちゃん騒ぎのうるさい演奏なのに、今日は静かな始まりだった…
N902i
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By 親方
2006-12-30 01:44:29
レミリア『…異世界の曲ね…』
魔理『あい?』
フラン『異世界の?』
♪〜♪〜♪♪〜♪♪〜♪〜♪〜〜♪…
曲が進むにつれてテンポがよくなって来た。
フ『……お姉さま、一緒に踊りましょ♪』
レ『え?あ、ちょ…』
魔『パチュリー、私達も踊ろうぜ♪』
パ『わ、私は…マリサノタメナラ…
紅魔館の中はコンサートからダンスパーティに変わっていた。
届いてるかい?あなたと練習したこのメロディー…
思うように行かなくて笑われても平気だった……
鼻で笑ってうぬぼれて一人でもよかった私……
でも…でも今は…
1人で大きくなったような顔で…1人でうまくなったつもりで……
かえらないあの日々の愛しさに…
涙が…涙が……
咲(あっ……)
曲が次々と変わって行く度にルナサの表情にも変化があったのは、咲夜しか気が付かなかった…
そして演奏も無事に終了した……
パチパチパチパチ……
ステージ上でルナサは一息つくと少し話し始めた…
ル『今日は本当にありがとうございました。
私達が解散しているなは知っていると思いますが、その事に失望せず招待して頂いたのは本当に光栄でした…』
次の言葉を言おうとした時少し俯いた……
しかし決心した表情で館内の住人話した。
ル『私は1人でここまで出来た訳じゃありません……どこまで行けるか見えないけど私は、このバイオリンを弾き続けます。
私は口下手で人と話すのが苦手でして、自分を表現する事が出来ませんでした。
しかし、今日あなた達の前で演奏した事でスタートラインに立てました。
これから見えないゴールに向けて奔りだします。
伝えきれない音が山程あります!だから私はとまれない、立ち止まる暇はありません!!』
N902i
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