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ハッピーボックスを探して〜後編〜
By 親方
2006-12-27 00:28:30
二部構成です。
よろしくお願いします。
N902i
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By 親方
2006-12-27 00:29:46
コンサートが終わった頃には日も暮れかけていた。

う『本日はどうもありがとうございました。』

メ『いいのよ。私の好きなようにしてるだけだから♪』

う『よろしければ食事でも食べて帰りますか?腕によりをかけて作りますよ♪』

メ『遠慮しておくわ。次の場所に行かなくちゃならないの。それとカレーはあんまり好きじゃないし。ごめんね〜♪』

そう言って次の場所に向かうメルラン……


う『行っちゃった…うん?どうしてカレーって……』

てゐ『れ〜せ〜ん〜!』

う『あっ!ごめんね。すぐにご飯作るね。』

て『ハヤシライスもカレーもダメだからね〜!』

う『がく!(…ばれてる…)

あれからあまり変わってないようだった……



〜竹林周辺〜

メ『さあ、今度は夜間ライブよ♪』
夜のライブは何故かワクワクするのが不思議だ…



メルランは勝負に出た。
観客を萃めようとせず、自分の好きなような演奏して人が萃まるのを待つ事にしたのである。


メ(萃まらなくてもいい…ひとりでもいいから私の音を聞いて)

先程のコンサートとは違い、スローテンポの曲を長めに演奏するメルラン。

その音は初夏の風に乗り村中にまで響き渡った……
そしてここでも、ざわ…ざわ…と人が萃まって来る。

その様子を少し離れた場所で二人の少女が見ていた。

慧音『この様子じゃあ今日は攻めてこれないだろう…』

妹紅『ああ…これだけ人がいれば被害が大き過ぎる』

今日は満月だった。
永琳も輝夜も気付いていたが、竹林の方から先程と同じ音が聞こえて来たので今日はやめた。

妹『なあ…慧音…』
慧『うん?』
妹『少し悲しい音だな…』慧『それは言わない方がいいだろう…』
妹『ふ〜ん……』


これで四季の思惑が叶った今回の満月で竹林の戦闘をなくす事だった。

メルランも薄々気付いていたが、その戦いの度に村の人々の被害もいくらかはある。

メルランは小さな幸せを少しづつ積み上げていた……


N902i
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By 親方
2006-12-27 00:31:12
〜次の日〜

今日もまた彼岸の地へやって来た。

メ『ごくろう様〜♪』

小『どうも〜白い方〜』

メ『メルランよ〜。ところで山田様は?』

小『あ、四季様なら…』

四季『昨日はごくろう様でした…』

メ『こんにちは〜えんま様〜』

四季『閹魔に変えたのですね…お茶の準備が出来てますのでどうぞこちらへ…』
メ『は〜い』
小『は〜い♪』

四季『……小町…あなたは今月休みなしです。』

小町『みょん!!』



四季『あなたのおかげで助かりました…』

メ『いいんですよ…それが姉さんとの約束ですから…』

四季『姉との?』

メ『はい。音楽で人を幸せにする。それが私の音ですから…』

四季『…もう再結成する事は出来ないのでしょうか?……』

メ『姉さんもあれで頑固ですからねぇ〜…リリカちゃんも気合入っちゃってますし…』

四季『あなたはどうなのですか?』

メ『はム…私は風の向くまま…人に音楽を聞いてもらって幸せになってもらえればいいわ〜……ハム…』

四季『そうですか…』

少し悲しそうな表情の四季……一方のメルランは四季の分の茶菓子に手を出し始めた。

メ『でもですね…ハム…三人の音が揃えばもっと、感動して、幸せになれて、心に残る音になると私は思うのよね〜ング…だって私にない音が、姉さんやリリカちゃんが持っている訳ですから♪』

四季『では、再結成したいと?』

メ『ハム…もちろん♪あんなに楽しかったのですもの♪私は待っていますわよ♪

   いつまでも…


最後の一言の時に見せた表情に四季はあっけにとられた……

メ『それじゃあ、今日も張り切って演奏して来ま〜す♪』



…………
四季『いつまでも……ですか……』

そう言うと茶菓子に手を伸ばす……

スカ……スカ……

四季『…?…ない!?〜〜西行寺から貰った特別な大福が〜!!!』

甘い物が大好きな四季にとっては、怒りが納まらなかった。


小町『四季様〜今日の人魂…』


山田『きぃえ〜〜〜〜!!』小町『イタイ!痛いですよ!だからほっぺをつねらないで下さいよ〜〜!!』


今日も彼岸の地はにぎやかだった……




終わらない……
長い旅の途中………
ハッピーボックスを探して
N902i
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