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青の季節〜プロロ〜グ〜その1……破滅の音……
By 親方
2006-12-23 01:05:05
第2作目ですm(__)m
もうSSではなくなってる気がします(・・;)
プロローグだけで5000文字以上…
画像
N902i
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By 親方
2006-12-23 01:13:06
薄暗い竹林の中から騒がしい音が聞こえて来る………
しかし、近づいて聞いて見るとリズムよく色鮮やかなメロディーになっていた…
7月7日…今日は七夕で永遠亭では七夕祭りのイベントとして、プリズムりバー三姉妹を呼んでコンサートを開いていた…
メルラン『は〜い♪じゃあ次が最後の曲になりま〜♪』
リリカ『今日はどうもありがとうございました〜♪』
ルナサ『………………』
兎達や森の生物達も気持ちよさそうに演奏に聞き入っていた…
リ『(よし…ここは少しテンポを…)』
ル『(!?)』
メ『(あら〜?)』
誰も気付かなかったが、ルナサとメルランだけは音のズレを確実に感じ取っていた。
メルランがリリカに背中合わせになり小声で話しかける。
メ『(ちょっと、リリカちゃん。テンポが少し早いわよ!)』
り『(最後だから少し盛り上げないと♪サービス♪サービス♪)』
そしてすぐに離れるリリカ。観客の前まで飛び寄る。
り『いぇ〜い♪』
メ『(もう…)』
ル『………』
その様子を最後まで無言で見続けるルナサ……
り『今日はどうもありがとう〜♪』
メ『ありがとね〜♪』
二人は観客に手を振りながらステージを後にする……ルナサはもう控え室に行ったようだった…
り『はぁ〜♪今日もみんなノリがよかったね〜♪』
ル『リリカ。なぜ最後の曲の時に少しテンポを早くした。』
り『え?何?』
ル『なぜ最後の曲の時にテンポを早くしたと聞いているのだ。』
メ『ね、姉さん…』
いつもと違う表情に驚く妹2人…
ル『答えろ!!』
り『え、え〜と観客を盛り上げる為のサービスかな〜…』
ル『…それだけか?』
り『…う、うん…』
ル『では3曲目の音をはずしたヶ所は?』
り『あ…』
メ『ね、姉さんそれくらいで…』
ル『メルラン。お前は黙ってろ!』
メ『…う、うん…』
ル『他にも5曲目、7曲目と…最近手抜き気味だぞリリカ…』
り『……な、なによ!姉さんこそ地味で目立たないから私に嫉妬してるんじゃないの!』
ル『…何だと…』
メ『り、リリカちゃん…』
り『何度でも言ってあげるわ!目立たない姉さんは私に嫉妬してるのよ!!』
ル『ッ!!』
リリカに向けて手を振り上げるルナサ。
ぶたれる!
そう覚悟したリリカ…
しかし一向に手が降りてこない…
ゆっくり片目を開けて見ると…
ル『…ッ…』
メ『姉さん…』
ルナサは自分の唇を噛み締めたまま我慢していた…
文《は〜い。今晩は〜。文々。新聞で〜す♪少ししゅざ……い……を……?》
ル『ちょうどいい。新聞記者。幽霊楽団はたった今解散だ。』
メ『ええぇ?』
り『え…?』
N902i
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By 親方
2006-12-23 01:15:05
文《ええ!?本当ですか!?あの…詳しく教えてもらえますか?》
ル『もう話す事はない。帰るぞ、メルラン、リリカ。』
メ『は、は〜い!…』
り『………』
文《あ、あの〜少しだけでも……行っちゃった……スクープだわ!!》
〜次の日〜
「プリズムりバー三姉妹解散!!」
昨夜永遠亭での七夕コンサートが終わった後、私『射命丸文』が控え室にインタビューに行った時、急に解散すると聞かされました。
私もあまりにも突然の事だったので、かなり驚いています。
もうこの姉妹の音楽が聞けないのはとても残念です…
メ『あっちゃ〜……しっかり一面を飾っちゃったわね…』
朝ご飯の支度をしながら自分達の記事を見てメルランは呟く……
メ『リリカちゃ〜ん。ご飯よ〜。』
り『…は〜い……』
憂欝そうに返事をして自分の部屋を出て台所へ向かった……
メ『リリカちゃん……』
ガチャ
メ『あ、姉さん。ご飯出来たよ。』
ル『…判った…。』
メ『あっ……』
メルランが何か話しかけようとしたが拒むようにスタスタと台所へ向かった……
り『あっ……』
ル『…………』
メ『え、え〜〜と、すぐに用意するね!リリカちゃんはホットミルクよかった?』
り『う、うん…』
メ『姉さんは紅茶ね!』
ル『……任せる…』
1人気を使いながら朝ご飯の準備をするメルランだった…
メ『はい。どうぞ♪』
ル『いただきます。』
り『……いただきます…』
メ『はい。いただきます♪』
少しホッとしたのもつかの間…会話がない…。
いつもはリリカが噂話や今度のコンサートの話とかするのだが、今日は誰も話そうとしない……
カチャカチャとフォークとスプーンの音だけが響く…
メ『こうなったら私が…』メルランが話し出そうとした時…
メ『ねぇ☆』
ル『今日から一人一人ソロ活動をしようと思う。』
メ『ブフゥ〜!!』
ルナサに先を取られてしまった。
しかもソロ活動宣言とは…
メ『ちょ…姉さん…』
り『…………』
ル『どこで何しようが一人一人の自由だ。プリズムりバーの名に恥じない音楽を自由にすればいい。』
メ『……………』
ルナサ姉さんの決心は堅い。今まで積み上げて来た物をすべて捨てるくらいに…
り『………判ったわ…』
メ『リリカちゃん?』
り『それじゃあ私はさっそく行かせてもらうわ。』
ル『………ああ……』
今日初めて3人の会話が繋がった。
食事が終わるとリリカは1人飛び立って行った……
メ『本当にいいの?姉さん?』
ル『いいさ。本当の自分を見つけた方があの子の為だろう……』
そう言うとルナサも自分のバイオリンを手に取った。
ル『私も自分をさがしに出て来るよ……メルラン、お前の音は幸せの音だ。それを十分に考えて演奏しろ……』
メ『姉さん……うん。』
ル『行って来るよ……』
今日の姉さんはよくしゃべった………
N902i
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