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夕暮れビデオ
By 祐
点けて消しての歪曲画面。
浸るつもりが傷つく始末。
「だって、だって。」過去を否定する声だ。
先に進まぬ理由付け。エゴだ。

過去の僕らが流れる部屋で独り、解く黄昏シガレット。

「ばいばい」なんて、思っても言わないで。優しい声が溢れるスピーカー。

歯車みたいに止まれない社会。
錆びて腐る変われぬ僕に「大丈夫?」って潤う声を。
君の…君の優しい声を。

画面に映る変わらない風景。
涙、零れ変わった風景。
伸ばすこの手にガラスの壁面。
想う時間は限りなく永遠。
きっと叶わなくて。
だから忘れたくて。
それも叶わなくて。
僕は狂った様に泣いた。
僕は狂った様に泣いた。
君に狂った様に泣いたんだ。

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By 管理人
僕の胸には穴が開いていて、寂しさはきっとそこからやってくる。
ひゅうひゅうと音を立てて風が穴を通り過ぎていくから、泣いたからってどうなるもんでもないのはわかってるけど、どうしたって泣きたい気持ちにもなるのもしょうがなくて、それでもやっぱり泣いたりはしなくて、だって泣いたとしてもどうなるもんでもないからね。
僕がヨタヨタと歩くたびに胸の穴からはボタボタトなけなしの「大切なもの」ってやつが零れ落ちて、

ヨタヨタ
ボタボタ
ヨタヨタ
ボタボタ

僕はそんなに悪人ってわけでもないんだけどな。
悪いことなんてしてないんだけどな
何もしなかった。ってただそれだけで。

それが言い訳になるのかは知らないけども。
それが慰めになるのかは知らないけれども。

どんぐらい歩いたかなんて覚えてないけど、もう取返しのつかない所まで来てしまったのは明白で、

どうしようかな?
ねぇどうしたらよいかな?

いっそすべてあきらめて歩くのを辞めてみるのも悪くないかもしれない。

だなんて。ね。

夜に続く道の途中で。



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感想とか貰えたらなー…なんて。


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