Memory レスは禁止です ロード公 とある日 By ロード公 2011-12-04 17:37:34 うららかな昼下がり、滞りなく舞踏会に向けた準備も進み、休憩を挟んだデスクワークの時間。 「ロード公、失礼致します。」 枢密院のロード公書斎。 重厚な扉を叩いた女性はもちろん、ロード公の部下なのだが、部屋からは返事がしない。 もう一度扉をノックしたものの、反応はない。 どうしたものかと考え込めば、ひとり、またひとりと、部屋を訪れるものたち。 仕方なしに「失礼します」と一言告げて、部下はドアノブを手に取り、扉をゆっくりと開けた。 そこには… 「あら…まあ。」 うららかな昼下がり、その温かさ故の睡魔に勝てなかったらしい、いつもは厳格なロード公が午睡に微睡んでいた。 訪れた人々は、目を瞬かせて驚いたものの、そのまま静かに部屋を後にした。 「今日は、見なかったことに致しましょう。」 そう言ちて、部下は音をたてぬように扉を閉めて、同じく部屋を去っていったのだった。 ――――ロード公起床まで、あと……。 [編集] [1-10表示] [返信する] [新規トピ] [戻る] |