[0001] ミルク浸した無垢なら残酷 By 美途 08-29 22:55 淡水魚の尾ビレの揺らぎが あまりに優雅で綺麗だったものだから 私はお鍋に樹脂を融かして 水槽に流し込んでやったんです 結果はつまらないものでしたよ ただの固形物に成り下がってしまった ホワイトラビットみたいには 不思議を見せてはくれません 自己満足はいつもそこにあって チョコレートのチェス盤や白手袋の空想の横 退屈にあくび噛み殺しながら陳列されているものですから 息のないお魚もまた コトリ。並ぶのでしょうね そのうちスペースなくなって 窒息するのはこっちかな ポロリ。零れた滴ひと粒(もしかしたらまぼろしかもしれないそれが) あまりに儚くて綺麗だったものだから 私はお鍋に樹脂を融かして ドロリ。流し込んでやったんです 結果は当然の話でしたよ 「It is no use to cry over spilt milk.」 そんな形に固まりました [0002] By 双葉月ありあ 08-29 23:22 一瞬の存在だから、美しい、のですね。 写真に撮った素晴らしい景色は、たいていの場合この目で見たときよりも色褪せてしまっていますが すべては生きていて、それゆえ美しいのだ、と。 あぁ、意味不明、ですね。すみません。 ただ、すごく、好きだった。。 [0003] By 美途 08-30 01:01 >ありあさん 飼っている熱帯魚がもう相当に歳を重ねていて、その弱っていく様を見ていたら、命は永遠じゃないんだよなぁ。と。 そんなふうに思ったことから書いた詩なのです。 好きと言っていただけてうれしい。ありがとうございます。 [1-60表示] [戻る] |