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[0001] 御託
By 暁 紫雲
08-19 18:10

この踵も爪先も
地に付けている筈なのに
立っている心地が致しません
「他人(ひと)は関わり無いの」と
幾ら塞ぎこんでも
私には耳が在るので
声が聞こえてしまうのです

少しだけ 背伸び
数センチ上からの視界は
何故だかとても虚しくって
すぐに止めました

歌うこと 声を上げることで
存在と言うものを証明出来たなら
私はとうに 声を枯らしているでしょう
それでも尚 歌うのは
それ自体 存在だからこそなのです


肩から先 この腕と手
立ち止まってしまえば無沙汰で
仕方無しに肌を掻きむしる
歩き出すきっかけなど
幾ら待っていても
私には躊躇しかないので
掴めないままでいるのです

もう歩けない
そうやって座りこんでも
飛び交う視線が怖くって
また紛れました

笑ったり 涙を流したりするのが
生きている事の確認であるから
私はすぐに愛を口走るのでしょう
それでも尚 怖いのは
それもまた 生きているからこそなのです


歌うこと 声を上げることで
存在と言うものを証明出来たなら
私はとうに 声を枯らしているでしょう
それでも尚 歌うのは
それ自体 存在だからこそなのです


私自体 生きているからこそなのです



[0002] By 美途
08-21 00:57
感覚的な言葉の中に、“生身”を感じました。
御託。並べるたびに存在を確認しているような、まるで数え歌みたいな詩ですね。

[0003] By やす
08-21 03:47
こんにちは(*´ω`)

>歌うこと 声を上げ ることで
 存在と言うものを証 明出来たなら
 私はとうに 声を枯 らしているでしょう
 それでも尚 歌うの は
 それ自体 存在だか らこそなのです


というフレーズ、凄く響きました。詩表現、云々よりも。考え方として、視点変換として素晴らしいと思いました。

が、

>笑ったり 涙を流したりするのが
生きている事の確認であるから
私はすぐに愛を口走るのでしょう

は、まだブルース的な魅力を感じるのですが。


>それでも尚 怖いのは
それもまた 生きているからこそなのです

という、言い回し方が、無理矢理な感じもありますし、逆に

>歌うこと 声を上げることで〜

を、薄めている気もしました。

最後に、まったく同じフレーズを持ってきたのも、僕の中で少し残念でした。

このフレーズは素晴らしいと思うので、逆にそこには、こだわりすぎず。それを活かす周り、に目を向けて欲しかったです☆

いや、でも。
好きな詩です♪

偉そうにすみません、ありがとうございました。

[0004] By 暁 紫雲
08-21 07:24
みとさん、やすさん、
感想、批評感謝です。
 
>みとさん
「生身」を感じて戴けて良かったです。
少し人間臭い感じを出したかったので。。
 
>やすさん
好きだと言って戴けて嬉しいです+。
最後同じ連を持ってくるかどうか、
少し悩んだんですが、
やはり余計でしたかね(;^_^A
 
貴重なご意見有難う御座います!

[0005] By 夜光
08-24 00:53
与謝野晶子が[たけくらべ]を書き直したらこんな風になるのかな?と思いました。
全然スランプじゃないじゃないですかぁ〜!

[0006] By 暁 紫雲
08-24 19:04
夜光さん、感想有難う御座います。
すいません。たけくらべ、
読んだことがないので
何とも言い難いですが
褒め言葉として受け取らせて
頂きます。苦笑
 
スランプと言うか……
これもかなり振り絞って書いたので
もうしばらく書けないかもしれません(;^_^A

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