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二形小説書物庫

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≫ 寄り道
By 優兎
08-20 11:43
夕闇に日が沈み、涼しい風が明星の頬を撫でた。
八月ももうすぐ終わると言うのに、まだまだ日中は暑い。

「やっと夏が終わりますよ。
長い…長い……本当に長い夏でしたよ……」

自宅のあるマンションの屋上の柵に手を掛け、明星は独り恋人を想い呟いた。

(明星の設定は、明けの明星と雪の女王の設定(イセリアさん版『普通に……』)を踏まえています。
出演キャラの設定が元の作品と多少違うこともあります。御了承下さい)


W43K
≫ By 優兎
07-08 01:44
「あ……あ……」

「ターシャお姉様!?」

明星の悲鳴が屋上に響き渡った。
そこで初めて、トモエを犯すコトに夢中になっていたマオは異変に気が付いた。

「え……? なに…?」
マオが明星達の方へ顔を上げる。
そこには驚きのけぞる使い魔と、不自然な角度で首を仰け反らせ激しく痙攣する恋人の姿が見えた。

「お姉様を放せぇっ!」
明星がターシャを救おうと、ネアヘ飛びかかった。

ざっ……。

だが、ネアの姿は立ち消え、明星の手は宙を泳いだだけだ。

「何処へ…?」
「アカリ、上だ!」
ネアの姿を探し、首を振る明星だったが、マオの声に直ぐに顔を上げる。

たぱぱっ……。

顔を上げた明星の頬へと水滴が落ち、驚き明星が瞬いた次の瞬間、黒い塊が視界を覆った。

明星は急ぎ身を捻り避けると、塊はどさりと明星の直ぐそばに転がった。

「ひゅーーっ、ひゅーーっ……」
「っ!? お…姉様っ!?」
黒い塊。それは瀕死のターシャだった。



W62CA
≫ By 優兎
10-14 20:04
「ターシャぁ!」
マオはトモエを投げ出し、ターシャへと駆け寄ろうとする。
「いやぁっ! お願い……抜かないでぇっ!」
「うわっ!」
しかし投げ出されたトモエは、直ぐに体制を直し急ぐマオへと抱きついて阻む。
淫欲の炎で焼かれ、マオの虜にされたトモエには、行為の最中に投げ出され中断されるなど、我慢出来ないコトだった。

「放せよぉっ!」
「いやぁ…、わたし……私、我慢出来ないのぉ!
おねぇさまぁ〜〜!
私のいやらしくてぇ、どうしようもない程意地汚いおまんこを、じゅぽじゅぽえぐってぇ!」
「くっ……!?」
淫欲に涙さえ浮かべ絡み付き離れないトモエに、ターシャの下に急ぎたいマオは苛立ちを募らせた。
マオの拳が握られ、淫欲ではない、灼熱の炎を纏う……。

灼熱の拳。コレを叩き込めば、有力な退魔師と言えども、正気を失っている今なら一瞬で灰に出来る。
「どっっけぇぇぇ!!」
「おねぇさまぁ!」
マオの拳がトモエを捉える……。



W62CA
≫ By 優兎
10-15 23:30


轟っ!!


空気を裂き、叩き込まれる拳はマオの頬を捉える。
マオの体は錐揉みしながら吹き飛び、そのまま屋上への入り口、コンクリートの壁へと激突した。


W62CA
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