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二形小説書物庫

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≫ ミコモノ]
By イセリア
02-02 02:05
【kyrie eleison】
〜キリエエレイソン〜
『主よ、憐れみ賜え』
W52S
≫ By イセリア
04-05 23:45
【50】

胸への挿入に関しては“初めて同士”
入れた後にどうするかなど、ネアにもイヴにも分からなかった。

「…どうしましょうか」

「うにゅ…揉んでみるです」

普段の自慰で刺激する尖端は、完全に埋没しているので触れない。
取り敢えずイヴのモノを受け入れたまま、乳房をむにむにと揉みしだいてみる。

「うひゃあっ!? はふっ…ひいぃっ♪」

…イヴが甘い嬌声を漏らしたので、それで正解らしかった。

「ナカでむにむにって…吸い付いたまま…はうっ♪ ネアさ…コレ凄く気持ちいいですよっ♪」

「ネアも…おっぱいが中からぐりぐりされて…んはぁ♪」

一気に昂る躯。
抑え切れない激流が、双根に昇って来る。

イヴは椅子に両手を着いて、躯を退け反らせた。
最後の一撃を、ネアが与えるのを待つ。

「イヴのが大きくなってるの…判るです。イキそうですか?」

「は、はいっ♪」

ネアがぎゅうっ、と強く握ると、イヴの欲求は胸のナカで弾けた。

「あ…イクっ♪ ふぁあああぁッ♪」

熱い精液が、ネアの胸を焦がす。
幾度も躯を震わせて放たれるイヴの精を、ネアは恍惚の表情で受け止めていた。

W52S
≫ By イセリア
04-05 23:45
【51】

「くうぅ…ふはあぁっ…」

ネアが躯を離す。
荒い息を吐きながらも少し理性を取り戻せば、イヴはネアの躯が心配になってくる。

「あの、胸はだいじょ――うわぁ!?」

見た感じ、胸の形状は元に戻っていた。
しかしイヴが変な声を漏らしたのは、その尖端から流れ出る白い液体が原因。

「はわぁ♪ ネアとイヴの
“Sperme au lait”ですの♪」

「あうぅ…」

ネアの言葉に赤面する。
胸からとろりとした液体が垂れるのは、何とも淫靡。しかもそれが自分の精液だと思うと…

さらにネアが胸を搾ると、白い放物線が勢いよく宙を舞った。

「いっぱい出るです♪ イヴのおチンポミルクとネアの――」
「それ以上言わないでくださいっ!」

語気を強め、ネアを抱き寄せる。
まだ腰が痛くて立ち上がれそうにない。

やや表情の曇ったネアの顔に、微笑みを送ると…すぐに笑顔が返ってきた。

「ふふ…」
「えへへ…」

「初めて、貰いましたよ」
「ネアも貰ったです」

互いの顔のすぐ側に、唇がある。
込み上げる愛しさを伝えるのに、言葉はあまり役には立たなかった。

そして最も伝わりやすい方法を、姉妹は知っていた。

W52S
≫ By イセリア
04-05 23:45
【52】

姉妹の契りを結んだあの日から、ネアはだいぶ吹っ切れた様子だった。
毎日のように姉を訪ね、ただお喋りをする日もあれば躯を求め合ったりもした。




「…今日はネア、あんまりここに長くいられないです」

「どうしてです?」

いつもの部屋、いつもの時間。
姉妹は肩を並べて椅子に腰掛ける。

「ご主人さまのお手伝いですの。今日はネアが頑張らなくちゃいけないお仕事です」

少し誇らしげに胸を張る。
姉に小さな自慢をする妹さながらに。

扉がノックされた。
恐らく、トモエだろう。

「ネア、そろそろ出発しないと…」

無遠慮にドアを開けトモエが入ってくる。
…こちらの姉は気が利かない。

「Bon courage.
Dieu vous soit en aide…」

「Oi♪ Merci,Eve」

「…ちょっと、私に解る言葉で話してよ。何だか私だけ馬鹿みたいだわ」

姉妹は顔を見合わせて笑う。
それはちょっとした秘密の暗号。

「ふふっ♪」
「教えないですの♪」




…そしてイヴはネアとトモエを見送ると、礼拝堂に戻り彼女達の無事と平穏を祈る。

今はまだ姉妹の吸血鬼と修道女。
その先の関係は、神のみぞ――

――否、神ですらきっと知らない。



【了】

W52S
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