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二形小説書物庫

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≫ あさきゆめみし
By イセリア
02-01 20:55
現世と常世の狭間――
そこに存在し、どこにも存在しない場所。

『夢』

それを繰る白蛇の少女ですら伺い知る事の出来ない、絶対不可侵の領域。

今宵、夢魔の翼を拡げ少しだけ…覗き見るのは誰が夢か?

――さあ、夢魔に耽よ。

※全編夢オチなので、本来の設定とは大部分が異なります。

W52S
≫ By イセリア
03-15 19:31
【夜神楽14】

聖はミコトから抜き取った玩具を、フミの顔の前で揺らした。
ミコトの蜜に塗れたそれが、催眠術の振り子の様にフミの瞳を誘う。

「フミはずっとぉ、妹ちゃんのコレが羨ましかったんだよね〜」

「そ、そんな事…」

聖の声は猛毒だ。
耳から侵入し、思考を快楽の光で灼き尽くす劇毒。
…ひと度それに侵されてしまえば、あとは声を聞くだけで躯が反応する。

「くふぅっ」

フミの勃起は一段と硬さを増し、腰を捻ると秘所から蜜が溢れ出た。
甘い吐息の後には、喉から淫らな言葉が自然と紡がれる。

「くださ…い。私もミコトみたいに…ソレで激しく射精、したい…です」

「うふ…すっかり従順になりましたこと。良いですわ…わたくしを楽しませて下さったご褒美に、フミを獣にして差し上げますわ♪」

「あ……んんっ♪」

妹を犯していた攻め具が姉に挿入される。
気を失う程の快楽に酔い痴れていたミコトの嬌態が、未だ知らぬ期待となってフミを昂らせてゆく。

「淫乱なフミは、初めから最大レベルで…搾って欲しいのかしら?」

紅潮した顔のフミは問い掛けには答えず、首を縦に振った。

W52S
≫ By イセリア
03-16 22:41
【夜神楽15】

「ん…くふぁあああッ♪」

スイッチが入ると同時に、フミは躯を強ばらせ声を荒らげた。
小袖は完全に着崩れて、豊満な胸が顕になり…汗を飛ばしながら揺れる。

「ひいっ…こんなのすぐに…しゃせ――いひゃあッ♪」

「あらあら…射精が激しすぎて飛び散っていますわ。勿体ないですわよ?」

聖の言葉を無視するように、勝手に動く腰に体勢を崩しかけながらも…フミはモノをしごき続ける。

「わたくしが搾って差し上げますわ。フミはしっかり掴まって、大好きな射精を楽しんでいれば良いですわよ」

言われるままに椅子に躯を預け、フミは射精の手綱を聖に任せた。
聖の巧みな手淫と、内で暴れる攻め具に、射精は留まる様子もない。

「うふ…これでは本当に獣…いえ、牛ですわね」

「ひゃいぃ♪ 私は牛でしゅっ♪ 精液をびゅうびゅう搾り取られる乳牛ですぅ♪」

理性も矜持も捨て、フミは自身を“牛”と定義した。
このお務めが毎日あるなら、牛に成りきる事で至上の快楽を得られる。

「そうですわ。フミは淫乱な牛。玉藻様の為に、新鮮な精液をたくさん搾り出していれば良いんですわ…」

「はひっ♪ ヌシ様の為の立派なふたなり牛になりましゅっ♪ あひゃ…お供えたくさん射精しましゅぅ…♪ ひゃうぅん♪」


W52S
≫ By イセリア
03-16 22:41
【神凪】
〜カンナギ〜

「うきゃっ!?」

唐突に聞こえた悲鳴で、フミはぼんやりと眠りから引きずり出された。
彼女は朝に壊滅的に弱いので、目蓋が重くて開かない。

「もー…お姉ちゃんてば昨日あんなにしたのに…」

声の主はミコトらしいが、何やら少しご立腹の声色だ。
そう言えば昨夜は狐娘と妹と3人で楽しんで、その侭ベッドで寝てしまったなぁ…と記憶が甦る。

「むぅ…かしましいぞミコト。何事じゃ」

フミの背中に張り付いて寝ていた狐娘も目覚めた様子だが、フミはまだ目蓋を微動だにさせない。

「お姉ちゃんが夢精したんだもん。玉藻ちゃんは背中側だから平気だけど…」

「うー…なぁにミコト…私が…む…にゃむにゃ…」

「おう…確かに悲惨じゃな。くく、流石はフミと云うた感じか。これ、起きて少しはミコトに侘びぬか」

むにむにと狐娘に頬を引っ張られ、漸くフミは瞳を開く。
眼前には頭の先から寝間着まで白く染められた、妹の不満顔。

「にゅうー…ごめんねー…ふぁう…駄目…お姉ちゃんはまだ寝ます…くぅ」

「どうせお風呂入るからいいけど…その後ご飯とか作るのもわたしって、何かずるくない?」

既にフミは二度寝の深淵。
ミコトのため息は…今朝も届かない。



【了】

W52S
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