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じゃあネタバレ、と思ったんだけど何か書いてる途中に色々アイデア浮かんできたからどうしよう…… とりあえず行き当たりばったりでも書いてみようかな……、もし完全に放置する、ていう風になったらそうする前にネタバレやるよ。 じゃあ代わりに、まだ一話も途中なんだけど、この前新しく思いついて珍しくあまり先の話を難しく考えず勢いで書いた小説を載せる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 午前2時。 草木も眠る丑三つ時。 一人の女性が静かな寝息を立てる部屋に、不穏な影が近づく。 黒く染まった影は、長い黒髪を前に垂らし、それを左右に揺らしながら足を引きずるような動作で進む。 部屋の入口に怪しい影が差し掛かった時、女性はうっすらと目を覚ます。 寝癖でやや乱れた髪をかきながら、ふと顔を上げると、入口に立つ影が目に入る。 その瞬間彼女はその姿勢のまま凍りつき、悲鳴すら出せなくなった。 影はさっきよりも速さを増して、左右に揺れるぎこちない歩きをしながら近づいてきた。 かすかに、ううぅぅぅ……と唸るような、苦しげな声が発せられ、それがよりその異様さを増長させた。 女の霊が伸ばした手が女性に届きそうになる瞬間、女性は絞り出すように悲鳴を発した。 キャアァァァァ!! その途端、霊の動きが止まった。 いや、それ以前におかしな点があった。 さっきの悲鳴は、明らかに男の声だった。 それも上辺だけの、棒読みで発せられたような。 「きゃー……、てなんちゃってな」 女は、ショートヘアのかつらを脱ぎ捨てた。 そこには茶色がかったクセ毛の男の、底意地悪そうな笑みがあった。 霊はしばらく唖然としていたが、はっとするように、途端に右手を男に向けて突き出した。 男は訳もなくその腕を左手でとらえると同時に、右手で手元にあった懐中電灯を点け、霊の顔を照らした。 霊は、あ……と声を漏らした。 「あれ、……あんたもかよ」 光の照らす先には、かつらの黒髪の間から差し込む光に目を細める男の顔があった。 動けずにいる幽霊男とは対照的に、男は相手の様子を瞬時に観察、分析し、自分がつかんでいる相手の腕の先に握られている物体を確認した。 ハンカチだ。 それも、エーテルかクロロフォルムか、誘眠効果のある薬品を染み込ませたものだった。 それを確認し終えると、男はふー、とため息をついた。 そして、 「ちょっと手荒だが、まあいいか。 野郎だしな」 言い終えるや否や、男は右手の光源をベッドに投げ捨てた、とその瞬間にその右手で幽霊男に強烈なアッパーを食らわせた。 バサッと懐中電灯が柔らかいクッションに着地すると同時に、幽霊は昏倒した。 一発KOだった。 ж 「今時は、そんな回りくどい真似をする野郎もいるんだな」仁田は隣をだらだらと歩く須柱に向け言った。 「うーん、まぁ、そうだな……」須柱は半開きの目で青空を見上げながら、つまらそうに返す。 そんな親友の様子を見て、仁田は深くため息をついた。 事件解明の最中は、純真な子供のように目を輝かせているが、一旦事件が終わってしまうとコレだ。 小学校の頃からの知り合いである仁田ですら、未だに須柱のこの様子には呆れる。 「フラれた元カノに霊のふりをして嫌がらせ。 それで頼ってもらって自分を見直してもらう、とでも考えてたのかね……」 さあ……、須柱は無気力に相槌を打つ。 「随分ずさんな計画、ていうか、それでいて手段は凝ってる、ていうか……」 「人ってのは一度勢いづくとそういうもんだ。 根本的な間違いには気づかない。……まぁ一つだけはっきり言えるのは、これであの男が彼女に振り向いてもらえる機会は永久に失われた、てことかな」 須柱は簡潔にまとめ、力なくも一気に話しきった。 仁田は黙って同意した。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 一話の途中なので、一応この後の話を書けば分かるけどまだ書いてないから補足いくつか入れるね。 まず、まぁ分かるかもしれないけど前半のシーンで幽霊の変装をした男を一発KOした、女装してた男が須柱ね。 須柱と仁田は高校3年生。 この短い記述でも分かったかもしれないけど須柱はかなり性格的には変わってる。 細かく言えば恐いもの知らず、て感じ。 仁田は高校では陸上部をやっていて、勉強も人並みにこなし、まぁ須柱と対照的に言うなら普通な人間、て感じかな。 流石にこれじゃ主要キャラとしては立たないから後で構想練って特徴は付け足すつもりけど。 須柱は普通の勉強は一切してない、という感じだが学力的には中の上、といったところ。けど、普通必要無さそうな専門的、マニアックな知識であれば学者並みに持ってるといえる。 外見は茶色がかったクセのある髪、しか書いてないけど後挙げるとしたらどちらかというと細身、細マッチョな体型だけど、いくつかの武術、スポーツに通じていて成人男声をアッパーで一発KOしたのも頷ける、というぐらいに運動神経はいい。 やや変わり者である、ということの他かなり完璧に近い能力を持っている彼は、さっきも言ったけど恐いもの知らず、で逆に自分を怖がらせてくれるぐらいのものを探している、といった感じ。 その一環として彼が高校である部活動を創った。 これはまだはっきり定めてないけど、とりあえず仮定してるのは心霊研究、まぁオカルト系の部活。 ただ、高校生の部活動でやる範疇を超えるようなこともしていて、今回(一話前半の事件)のことも部活動関係で学校の知り合いの姉の友達、といった辺りの相手の依頼を受けてやっていた。 そこまでが大方の主人公の素性で、一話はこの後二人の会話メインで一部仁田のナレーションで終わる。 事件について適当な会話をした後、(一応ここの会話は考えてある)仁田がそもそも何でさして関係の無い自分がこんな早朝に呼び出されたのか、と須柱に問い詰め、その話からつながるのが二話。 あまり話は先まで考えず、イメージに触発されて一気に書き上げた、て感じだから色々細かいところは荒削りかもしれないけど、話の感じとしては今までに無い要素がある感じだから、もし気分が乗れば書いたり、書かなかったり……? あとちなみに毎回どの小説を思いつく時でも必ずといっていいほどある、登場人物が喋る一言で、この小説では心霊に全く動じない須柱に怖くないのか、と聞いたときの須柱のセリフ「幽霊とかってホラーではよく貞子みたいな女の霊が出たりするけどさ、普通に女の体格だったらどう見てもこっちの方が上手じゃん、怖がる必要が無いだろ」いやそういう問題じゃなくて……とツッコむ仁田、という感じのシーン。 まぁこの小説は須柱っていうキャラが書きたくて勢いで書いたみたいな小説とも言えるねw
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