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【魔王の日記01】 日記なんて書くつもりは無かったが、クシアの日記をこっそり読んでしまってから私も書いてみたくなった。読まれない事を祈ろう。 私が魔王となってから、どれだけの月日が流れただろうか…いつになっても、寝る前に考えてしまう事だ。 国民達は今の暮らしに納得しているのだろうか。 毎日のように城下では国民同士の小競り合いが起きているが、このままで大丈夫なのか…ゲンが門番になってから門付近の治安は多少マシにはなったが、近い内に何か手を打たねばならない。 明日は何が起きる?王都に動きはあるのか? そんな不安が脳裏を過る毎日で疲れも感じ易くなったが、それを支えてくれているコールやラナ、ジェネヴィーブ達やクシアのおかげで何とかなっているから、彼らには日々感謝している。 特にクシアの言葉を聞くと安心感が湧いてくるのだ。最近忙しくて中々話せないが、区切りがついたらどこかへ二人で出掛けようか…どこへ誘えば喜んでくれるだろうか。 私が誘うよりも早く、流石は我が妹…シフォンケーキを焼いてくれた。 お裾分けとの事だ、私の為ではないだろうが疲れや不安を忘れる程に嬉しくて夢中で食べた。 こんなにも美味しいケーキが焼けるのだ、クシアの事を自慢したくてならない。 味の感想をしっかり伝えないとな… 国の事も大事だが、クシアは唯一血の繋がった家族だ…これからも、この世界で何が起ころうと守ってみせる。 さて、こんなものか…日記らしく書けただろうか。 しっかり引き出しに入れて隠さなくてはな。 それより、先代の魔王は魔王マニュアルでも日記でも良いから何か残していないのか? xxxx年o月o日
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