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玉麟のチャレンジいちねんせい! SSやってみました。どうでしょう?(ヘコヘコ ―――――――――――――――― 「れじすたんすってな、どんな箪笥だ?」 かつて、そんなことを開口一番聞いてのけ、笑われた男がいた。 俺だよ、俺俺。うるせぇな。 【陰(かげ)と陽(ひかり)】 ―天気がいいから外で稽古しよう― それはまぁ、俺もライリーに賛成なんだが。 正直、日差しの強い日は苦手だ。 本来二っつで初めて用を成す目玉っつうのは、一つだといろいろ不具合を起こす。 簡単に言えば負担がでけぇ。 心眼があるから、両方とも潰れっちまっても別に支障はねぇんだが、あの色のねぇ世界で一生過ごすってなぁゾっとする。 そんなわけでまぁ、木陰からライリーが子供に手ほどきしてるのを肘ついて眺めてるわけだ。 懐から小瓶取り出して、ちびりちびりとやりながら。…ヒマなんだよ。 あぁ? いい加減参加しないと干してある褌全部童(わっぱ)どもに隠させる…とかどんな脅しだよ。 そりゃ確かに困るから腰を上げるか。 「なぁライリー、戦うの好きか?剣を持つのが好きか?」 両手を頭の上にやり、親指をゴム紐の間に挟んで、左目に掛けていた眼帯を右目へ移し、ぱちん、という小気味よい音を響かせ。 一度閉ざされた陰の世界に、陽が差し込んでくる時間稼ぎに、一言。 「―――」 軽快で耳に心地よい高音が、望んでいた答えに近いことに、口元が緩む。 やがて、ぼんやりと把握していく、独特の感覚。 戦いの齎すものは、つまるところ、こういうことだ。 こいつらは見なくていい、こんなもの。 刀(やいば)を絶(た)て、今はその為の戦いだ。 先も長くねぇ。こんなことは俺たちが終わりにするぜ、なぁ。皆。 なんでそんなこと聞くかって? 「いやぁ、その割にまだまだなっちゃいなかったからな。来いよ」 …とでも、濁しておくか。 ―数分後、そこには股間を押さえて蹲る元気ではなくなってしまった俺の姿…が…。 ちくしょう。悲しい性にも程がある。下っ腹がクッソいてぇ。 笑ってんじゃねぇよクソ。…いや、笑ってていいか。 但しライリー、テメーはダメだ。後で酒買ってこい。 ―――――――――――――――― 皆伝視点からのSS。いやぁ皆さまお目汚し深謝。 読んで下すってありがとうございます。 背後的には最初はZ流なんてふざけて付けた流派名なんですが。 最終的にはこういう考えにまとまっております。 心眼、というものがどういうふうに視えているのか、それは皆伝しか知る由のない世界なのですが、恐らくは肉眼でモノを見るのとは全く違って、美しいものを美しいと思うことも叶わなくなってしまう、先にもありますが、「色のない世界」…みたいな感じです。全方向に感覚は研ぎ澄まされますが、肉眼の捉え方とは全く違います。 そのうち、何故片目になってしまったのか等についても何かお話が挙げられると宜しいのですが。 最後にライリー様、有難くもフリーであるとのことでしたので、僭越ながら御姿お借り致しました。 ありがとうございましたっ!
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