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【置きレス】 (窓枠を伝って両開きの窓の片側に寄り、取手が無かろうが僅かな隙間に爪を掛けて開けようと試み。褒められたものではないがやけに手馴れて造作無く片窓を細く開ける。それと期を同じくしてカーテンの隙間から覗いた部屋の主の顔を見ると小さく開けた口から驚きを表現する一音を零し) わ。 (そっと窓を開ける予定だったが部屋の主が目を覚ましてしまったからにはもう隠し立ては不要、細く開いた窓枠中央に足場を移すと左右の窓を両とも大きく開け放ち。今宵は晴天、風は穏やかで夜空に羽を広げるようにカーテンは柔らかくはためいて。蒼白く照る十六夜の大月を背にし、夜風で微かに揺れる毛先が逆光に透かされて瞬く。堂々たる影を窓辺に参上させた立ち姿は国一番の宝物を盗みにやって来た世紀の大泥棒が如し。と、舞台演出は最高だったが役者が今一つで不敵に笑う幻妖な怪盗紳士にはなれず、日々と変わらない目端口端を弛く綻ばせた穏健な顔で笑い) ──迎えに上がりました、お姫様。 なんてね。
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