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【リアルタイム】 (ノックする前に扉が開いた。時計のチャイムが鳴り響き蔓延する甘い毒めいた香りが中へ誘うかのように腕を伸ばして。訪ねる屋敷の場所を間違えたと最初思った。ローブの裾を擦って柔らかい靴で歩を進み出ると後ろで勝手に扉が閉まり、後ろ髪くいと引かれるかのように背筋を反って丸い目をちょっとばかり見開くもそれだけで大して驚かない。魔王国エデンに居住するには、こういった現象はごく自然にあるものだ。子どもには高すぎて首が凝るくらいの天井を細い首をぐるりと回し見上げてから正面へ戻し。) こんばんは。どなたかここに、いらっしゃいますか? (首を傾げて唇の両端をそっと上げて微笑む形に、小さい指先を丸い顎へ添えて、子どもの高い声色での問いかけは徒労に終わるだろうか?耳に掌を宛がうと水が単調に鳴る小さな音色が届き、この館に水が存在することを教えてくる。) >入室
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