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【置きレス】 ほう…、成程。では頭が眠れば身体も眠る、とてか。む、然様な事はあるまい。頭のみとなろうとも、それはそれで良きものでは無いか?こう…、猫、…にしては聊か柔らかさが足らぬか。 (消えた方がマシだなどと、勿体無いと言わんばかりに眉を寄せ、手振りで描く丸みの物体。先程膝に抱えたり置いたりなどした感覚は悪く無かった、と伝えたいようだが、矢張り猫扱い寄りであるらしい。何しろ大きさ具合からしても、等と続け掛けた言葉を切り、己と同じく柔らかな水面の上へ寝そべる、すぐ傍らのデイジーの仕草を興味深気に眺めた。何しろ水泳は得手ではない。得手では無いが、直ぐに沈む心配の無いこの泥濘の水上ならばその真似事も可能であるやも知れないと、彼女を摸て俯し、脚をぱたぱたとさせてみる。ついでに腕もぱたぱた。さて、泳術とは斯様なものか、と口に出さずに得心していたところで聴こえたのは) ぺ、ぺんぎん…? …難儀だの…と言うては無礼か。お前達、首無しの種は、そうして頭を安定させるものもあるのだな。何、支障なかろう。底の方はもう少うし甘いのやもしれぬ、花の甘蜜と、清かな露の香のする…、ダフニーは、先程少々口にしたのであったな。お前の口には合わなんだか。 (褒められているのか如何か分らぬままに反芻し、難しい顔付でハーネスで頭を固定する様子を見学。自在に付いたり離れたり、という事では、少なくとも彼の場合は無いらしい。とろりとした花露は水獣と魚達とに掻き混ぜられ、花弁も、沈んだ幾つもの生命も、諸々入り混じってはいるのだろうが、――否、であるからこそ、か、舌の上に覚える味と香は蜜に似て甘く蕩然と溶ける。デイジーは口に合ったのだろうか。遠慮無く無邪気に咽喉を潤している様子の彼女へそっと腕を差し伸べ、首許に少し掛かる髪と雫を払って拭い。訊ねるのは明確に確かめられた奇妙な首許の痕跡。果たして傷であるのか、単なる痣か) デイジー、此れは、…痛まぬのか。
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