[
携帯モード]
[
URL送信]
メッセージの編集
お名前
本文
お笑いタレント・今田耕司が、主演を務める舞台『愛Pod』の再演を控え、ORICON STYLEの単独インタビューに応じた。構成作家として知られる鈴木おさむが作・演出を手掛けた本格的舞台だが、後輩芸人も共演者として出演。数々のバラエティ番組で司会を務め、若手お笑いタレントと絡むことが多い今田は、1つのキャラクターが人気を集めるも、それを演じる芸人自体への支持が伴わないのが現状と明かす。昨今お笑いブームと言われているが「“人気"芸人の入れ替わりの速さを感じる」と真剣な表情で語り、さらに「毎週テレビでネタが放送され、観る側もそのキャラクターの出演を期待する。“テレビコント世代"といえるのかもしれませんね」と分析した。 ■良くも悪くも「テレビコント世代」という現象 ―― 今回の再演では、前回に続き堀内健さん(ネプチューン)、小杉竜一さん(ブラックマヨネーズ)、高橋茂雄さん(サバンナ)と後輩芸人さんとの共演で[編]すが、普段のバラエティ番組でご一緒される時とは違った一面も見られるのでしょうか? 【今 田】 確かにすごく新鮮ですね。特に、稽古の時から皆で弱音を吐くっていう(笑)。全員で「無理やな…」って言うてます。小杉とか高橋から「もうダメですわ」って泣き言聞くと、なんか段々可愛いく思えて「ダイジョブやって!」と励ますんです。でもね、そうやって僕を油断させといて、みんな本番はキッチリ仕上げてくるんですよ(笑)。 ―― 数々のバラエティ番組で司会をこなし、若手芸人の方々との共演が多い今田さんから観て、ご自身の若手時代との違いを感じられることはあるのでしょうか? 【今 田】 お笑いに関しては、僕らの頃より断然レベルは高いと思いますよ。ネタをしっかり練っている。手本にする教科書が多いという面もあるんでしょうね。 ―― 先輩達が作り上げた“お笑い"の土壌が、豊富過ぎるということでしょうか? 【今田】昔の人達のほうが芸が粗いのかもしれないけど、「暴れる人=西川のりおさん。毒舌=ビートたけしさん」みたいな、その人ごとの専売特許的なポジションがありました。それに比べると、今の子達はレベル自体は高いんですけど、どっかで観たことをさらに突き詰めている感じかな。 ―― オリジナリティを見出しにくい時代? 【今 田】 うーん……。例えば「あるあるネタ」や「ひと言オチ」とか、その根本を辿ると、みんなが同じ“参考書"で勉強していたりするんです。そして、一度ブレイクしたネタやキャラクターを掴むと、そこを変えずに中身だけを変化させて露出する。そのネタで1年間ぐらい引っ張っていく。すると、そのキャラクターによってネタは視聴者に十分浸透します。そこで、新しい芸人が出てくる。でも、“教科書"は同じだから、別の芸人による新ネタなのに、どこかで観たような気がしてしまう。それを避けようという動きもあるんで、どんどんネタが細分化してきたように感じます。 ―― ご自身の若手時代は、どのような形で芸を磨いていたのでしょうか? 【今 田】 僕らは、コントのなかで1個のキャラクターを演じていました。次に、また新しいキャラクターをネタごとに出していくのが僕らの時代。劇場やオーディションでは新しいコトをしないと「それ前に観た」と言われ、一蹴されましたから。だからこそ、キャラクターではなく、その芸人自体の人気に火がついた。「次は何を見せてくれるんやろ?」と。でも、今は違うのかもしれない。 ―― それは今のお笑い界の1つの現象といえるのでしょうか? 【今 田】確かにそうとも言えます。ただ1年スパンぐらいで、いわゆる“人気"芸人たちの入れ替わりが発生していることも事実。視聴者もその人気キャラクターをテレビの前で待っている。良くも悪くも「テレビコント世代の子達」という現象ですね。キャラクターの人気が過熱する一方で、徐々に本人の人気とは乖離していくこくとが少し心配かな。 ■「アホか、上見てみろ! まだまだや!!」って話してます(笑) ―― 若手を見守り、また先輩の背中を見つめるポジションの今田さん。大御所芸人さんの後継者として意識されることもあるのでは? 【今 田】 まだまだですよ! 例えば“ポスト○○"とか、そんな風に呼んでもらえるには、本当にまだまだなんです。僕なんて、ホンマに薄っすいんですから。 ―― 弊社の「好きな司会者ランキング」では紳助さん、さんまさんに続いで堂々の3位。ユーザーからの非常に高い好感度も見てとれますが? 【今 田】すごい嬉しいですけど、ホンマですか? 僕らの上にいる紳助さんやさんまさんって本当に分厚い壁なんですよ。同じ事務所で見上げたらすごい先輩がいて、だからこそ頑張れるし、常に目標とさせていただくんですけどね。ホンマにその壁は分厚すぎるんです(笑)。 ―― 舞台やバラエティ番組を含め、下からも上からもまだまだ刺激があるということでしょうか? 【今 田】 そうですね、刺激はありますね。後輩もみんな貪欲で、新しいコントや今までにない対談ライブとか一人舞台とか、色々摸索してますから。僕も先輩を見て “どっか未開発なジャンルないかな?"って探しています。たまにね、後輩達から「もぅ(探さなくても)いいじゃないですか」って言われるんです。だから「アホか、上見てみろ! まだまだや!!」って話しているんですよ(笑)。この舞台への挑戦も、新しいことをなんか仕掛けていかな!っていう気持ちから始まってますからね(笑)。
設定パスワード
編集する
削除する
無料HPエムペ!