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それは自身のため。 黙し、秘した心の中にあれば、望みであり。 これは誰かのため。 叶えたいと、ひとたび口にすれば、願いに変わる。 いつしか迎える最期の瞬間。 どうか。 よく聞いておいてほしい。 欲したときには、きっと叶わないから。 忘れてほしいのです。 あなたは知っている。 拒めば、否定と同義になることも。 現実からの逃避は、存在を消し去るということも。 あなたが知っているのは、その優しさゆえ。 だから、泣きながらも。 この遺言を受け入れざるを得ない。 そう、思ったのに。 「最期までうそつきなんだね」 強がりばかりで、うそつきな人間なのに愛してもらえて。 「初めてのうそを、聞いて」 一度たりともそれを言わなかった人を愛せた私は、幸福でした。 「忘れるよ」 ありがとう。 あなたの優しいうそが、九泉へ向かう私の手を引いてくれる――。 、
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