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鳶色の瞳へ 初めて出逢った日は、 雪の降るクリスマスの夜だった。 この記憶を汚す一切を断つ未来を選んで 生きていました。 何を選び、何を捨て、何を残すかを考えてのことです。 あなたを含め、その場所で過ごした時間は 温かく、緩やかで、かけがえのないものだった。 あの時間はたった一度の夢のような時でした。 出逢った場所が消えた後も、 俺はあなたを探しませんでした。 偶然あなたの消息を知りえても あなたと再会できる場所を避けました。 またどこかで話そう、終わりにしたくない縁だと そう伝えてくれたことはとても嬉しく、 同時にその意思は俺の未来の選択を 決定づけるものになっていた。 あなたから初めて呼び止められた時、 この出会いにすぐ恐れを抱いていました。 運命的な出逢いというものが仮に実在するなら 出逢った瞬間に神経を脅かし、それ以上の刺激と、 詞にしがたい高揚さえくれる決定的な存在として あなたが俺の前に現れていた。 他とは違う言いようのない感覚に漠然と恐れました。 ただ一つ、はっきり言える事がある。 これは愛ではありません。 敵にするとお互い無傷では いられない出逢いというものが、 強く引き合う存在同士だとしたら あなたと俺に対してそうだと言えるだろう。 この関係は、お互いの大切な存在を 未来まで傷つけると思った。 これがあなたを一度も探さなかった理由です。 この選択は最善だったと信じています。 こうしてこの場所に綴る理由は、あなたがどこかで 俺との思い出のために生きていた時間があったとしたら その可能性がわずかでもあるとしたら、 詞を、どこかに残すことで 思い出に終止符を付けたいと思った。 同時にそうすることは、 俺がこの世界に未練がない事を意味しています。 俺はもう十分、自分以外の存在に葛藤して苦しみ、 己の卑しさに失望しながらそれを認め、 誰かのために涙を流し、それ以上の愛を分かち合い、 温かい時間に安らぎもした。 あなたという友との思い出もある。 これ以上に何かあるとは思えない。 共に語らい合った場所で笑った自分は、 本心だと誓って言えます。 思い出を大切に味わい、止められない煙草を吹かしているのは相変わらずですが。 倒れたこともなければ、 一度も後悔したことはありません。俺は元気です。 あなたの隣に立ち、笑う日々は二度とないでしょう。 あなたも気に入る者がいたらたくさん可愛がり、幸せになってほしい。 あなたの名と存在を忘れない。 ありがとう。友としてこの想いを残します。
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