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蝉から鈴虫やこおろぎの聲へと変わった、今は秋。 一ヶ月に一枚も儘ならなくなるほどの気持ちの余裕の無さの中、 別離が常にチラチラと姿を現していた中、 長い旅行の最後に来て喧嘩をしてしまったあの日… 想いを全てあなたへと伝えた。 聞いてくれて、受け入れてくれてありがとう先輩。 迷惑極まりないからと声にせずに抱え込んでいたけれど 共に生きたいと願えば願うほど、口にすべきなんだと思えて そしてそれらをちゃんと聞いた上で判断してくれる人なんだと これまでの先輩との日々が背中を押してくれた。 そして今日は21回目の記念日。 ありがとう、そしてこれからもよろしくお願いしますを此処へ記します。 そういえば数ヶ月前、一体今は何度目の記念日なのか二人で指折り数えてみたり 2.3.4…と書き出し、頭を寄せて数えてみた事があったけれど 今回は…合っているかな(笑) だけど結局はその数字が大事なんじゃなくて、 直ぐには言えない位の年月を二人で過ごして来た事、 積み重ねてきた数々の出来事や想いが大事で 重みのあるものなのだと胸を熱くさせる。 …回目…それ自体に安心するとか、誇らしく思うとかそういうのじゃなくて んーうまく言えないのだけれど、その日は境目、というのかな 例えば日曜日から月曜に変わる時の気持ち、 31日が1日になる時の気持ち、 短い間隔で言えば執務が終わる定刻時間 そういったものに凄く似ていて、 『お疲れ様』とか『ありがとう』とか『今月はどうだったかな』とか 振り返ってみながら、直ぐに始まる時間への期待や希望、 先へ進めることへの喜びに変わっていく日が記念日のような気がする。 結婚式をする、しない…その事で毎日話をしていたのは去年の事だけど 『記念日が欲しい』と告げた僕に先輩は「じゃあやるからにはとことん!」と 色々と発案してくれた。 既に一緒に暮らしていたからそれで良いじゃないか、とは言わずに 色々と考え、形式ばっている型に嵌った事でも 自分たちの『形』として変化を齎して見せてくれる、 その日を二人の間に作ってくれる。 逢瀬の時間は極端に減ってしまったけれど そんな中でも「二人だけの形」というものは今でも変わらない。 猫の首輪一つとっても『買ったまま』ではなく、手作りの札をつけた独自のものを、 一緒に住む家のお風呂からは二人で情をこめ育てた木や花、植物が見渡せて 春の朧月、夏は冷酒傾け、秋は虫の聲を聞きながら… 冬は寒いので流石に窓はなかなか開けないんですけど(笑) それでも雪が降ったら雪見しつつの入浴。 今年も一度くらいは出来ますかね、雪見風呂。 そんな我が家自慢のお風呂。 そこでのんびり過ごす時間、時には猫たちと一緒に戯れる時間が好きな僕としては つい先日まで女性の身体で2ケ月過ごしてきた中で、 なかなか一緒にお風呂に入ってくれなかったのが淋しかったんですから(笑) そりゃ男ですから時にはそういう気持ちにもなりますけれど 僕はあの狭い、二人の声が反響する空間が好きなんですよ 一日の終わり、ゆっくりと二人だけになれる時間がたまらなく好きなんです。 先輩の言葉を眺めて眠れなくなっていた一昨日 出会った日のことを思い出していた そして先輩視点の『出会い』を読みながら改めて思った。 ――刺激もドラマもいらない。 何か考えが合って口にした言葉じゃないけれど でもそれが一番難しい事なんだってこの年月の中で教えて貰った。 普通でいい、普通がいい、平凡な日常がなにより幸せ。 目覚めてすっきりした朝だと感じる事、 ご飯をおいしいと食べること、 お風呂に浸かって心地良いと感じる事、 眠る前に柔軟体操を二人で出来る事、 猫のお産を二人で見守れる事、が。 先輩自身が刺激的で魅力的だから それだけで僕の心はいつもドキドキしてるんですよ。 だから ――刺激もドラマもいらない。 二人で居れば、それだけで物語りは始まっていくって そう思っています。 先輩の心に負担を掛けすぎないよう頑張りますから あと少しだけ、一緒に、力を貸してくださいね。
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