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【クヴァールの日記】 ーーーー 6月6日 今日、娘が産まれた。 クシャル、頑張ってくれてありがとう。お疲れ様。 娘の名前はアルと名付けた。 目元が母親のクシャルに似ている。きっと美人に育つだろう、今から楽しみで仕方がない。 健やかに育っていってくれ、愛しい我が子よ。 ーーーー5年後 --月--日 アルに、今週末は演劇を観に行こうと約束をしていたが仕事が入ってしまった。 そのことを伝えるとアルは手がつけられないほど泣き叫んでしまったが、クシャルが何とか宥めてくれた。 アルにもクシャルにも申し訳ない。この埋め合わせは必ず。 ーーー --月--日 信じられない。どうしてこんな (その後の言葉は大きく乱れていて殆ど読めない。微かに読める文字はクソ、ふざけるな、なんで…など ノートの端は破り取られ、強く握られたのか紙全体が皺くちゃになっている) ーーー少し間があいて --月--日 クシャルとアルの遺体はクシャルの故郷であるマーテラの霊園に送ることにした。 私もこの家を出ようと思う。 この家にはあまりにも悲しい思い出が出来すぎた。 家にいると、あの時の光景が嫌でも思い出されてしまう。 どうして私はあの日、仕事に出かけてしまったんだろう。 クシャルとアルを観劇に連れて行っていれば、彼女たちが強盗に襲われることなどなかっただろうに。 すまない。すまない。すまない、クシャル すまない、アル(文字が滲んでいる) ーーー 月 日 クシャルの故郷は良いところだ。 ここに住んでいれば、二人が死ぬこともなかっただろうと思う。 ーーー 月 日 2人に会いたい ーーー3ヶ月ほど間が空き 月 日 2人を生き返らせる方法を探していたら、気になる文献を見つけた。 人体の錬成という錬金術について、だそうだ。 とりあえずここまで
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