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11月4日 <著者:レム> あの時、何が起きたのか。わかんないからこうやって書いてみるけど、やっぱり分からない。 あの日、詰所の大人が何故入国させたかも怪しい見るからに怪しい白衣に仮面を着けた血塗れ男と白いフードを被った小さいのを追ってヴィオラ樹海に入った。 密猟者か何かかと思ったからだ。 そしたら突然白衣の男がフードの小さいの相手に刃物を向けて、咄嗟に体が動いた。 大人とは違う。俺は弱い者虐めは嫌いだし、理屈をつけて中々動かない大人と違ってたとえ危なかろうが動ける。 だからフードの奴を庇って……庇われた。 白衣の男に腕を掴まれて、引張られて。そしたら男の腕に噛みつく牙が見えた。 フードを被った小さい奴だ。何だあれは。森の獣ではない。魔物でもない。白くて、獰猛で、体の殆どが口で出来ているんじゃないかってぐらい大きく口を開けて牙で腕に噛みついていた。 もし、あの密猟者?が庇ってくれなかったら俺は…… 怖かった、情けなかった。頭が真っ白になった。だけど、当たり前だろ?ちっさくても化物は化物で、しかも見たことが無い、見ているだけで何か胸がざわつく気味の悪い奴だったんだ。 それから先はあんまり覚えていない。 震えていたら、いつの間にか男はその大口の化け物を連れて何処かに行ってしまった。 追いかける気は、なくなっていた。それより生き延びたって、安堵してしまった。 情けない、かっこわるい。こんなのでは大人を見返せない。 大人に聴く訳にもいかない。話せもしない。 だから、今度は聞く。あの男に。何故助けたのか、お前達はなんなんだ、って。 翠の国/ヴィオラ樹海/ハロウィンイベント スィルーグ様とエンカウント
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