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海、みたいな、白。 世界が水に呑まれた夜、の、秘密。 彼の人の掌は軟水みたいに緩やかで、 あたし、 正しい呼吸を忘れて。 待ち侘びた桃源の底、 拡散の手足、百八つ。 波の律動が遠くからやってきます。 絡む、 解ける、 指先。 また、 声。 こえ。こえ、こえ。 水を得たみたいに、はしゃぐ。 あの背(セナ)に触れたら 呑んで貰えると夢想していまし、た、 から。 静かに降るこれは、何。 夢見心地。 何だかとても生きているよな、気がしなくって。 どこかで萌芽の音がします。 標本にしたいような、時間の流れ、 止めたい、掌。 口を開けば りろりろと音がします。 涙。 ちたちたと、 じわじわと。 そしてとうとう入り切らない。 水滴が落ちて、 空気に波形の動揺が押しよせる。 どこかで萌芽の音がします。 砂時計とメトロノォムが張り合えばどうなるのかを、 あたし、 知りませんでした。 **** テェマ:祈り。
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