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頭上に絵を書いて、それがゆっくりと確実に回るものだから、置いていかないで、って。時計の針をぐるって一周戻したりしても、時の砂は風にまかれて、ちらちらと光ったりするのです。 虹 放物線の先の夏の香りを運ぶ、渡り人は優しい笑みを浮かべては、上を向いて涙を隠すのでした。 天使の輪なんていらないよ。ただあの空に、貴方の好きな色を一つ足してみたかったの。 魚だって空を飛ぶし、昼間でも星が輝くわ。 子供の絵みたいって。 きっと綺麗でしょ。 空 欲張って青ばかりを吸い込むから。咳き込んで、吐き出してしまう。本当は何もない、空っぽ。 それでも、赤々と体温を伝える夕刻が、胸を叩くから、嫌い。 思い出が少し流れて、鼓動は手に伏せた。 忘れた頃には雨も降る。 夜 意地悪な嘘。嘘。うそ。を、散りばめた空。 (あ、流れ星、だよ。) 届きそうで掴めない、から、願う事しかできない。それでも私には輝いて見えるのですから、この距離が愛しいと思えるのです。 月が世界の中心に立った頃、私は、また何かを失っていく。 それに気付く事ができたら。大人になった。って事なのでしょうか。 (ここは はじまり おわりは にじの むこう) ほら、手ですくった誰かの声が、夜の空に零れていきます。 泣き声も、笑い声も、時の砂と共に。絵に書いた空のように。
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