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案の定、リインの説教は学校に着くまで続いた。 「はぁ…憂鬱だ」 玄関口にて挨拶をしている先生達に軽く挨拶をした後、自分の教室に向かう。 ゆっくりと教室に向かう自分を追い抜くように後ろから男子生徒達が走っていく。 「ガキだな」 いや、それを言うと自分もなんだが。だが、今さっきの奴らと一緒にされるというのは何か嫌だった。 それから暫く時間が経ち今は算数の授業である。 周りでは先生の質問に答えようと必死に手を伸ばしている。 あぁ、本当に子供だ。まぁ、小学三年生なんてそんなものだろうが。 ……リインには悪いが、やはり授業を真面目に受ける気になれない。何故か分からないが、酷く自分が異質な場所にいるような感覚がある。 「───フォルセスト君、この問題は解ける?」 ───っと。考え事をしていたら何時の間にか当てられてた。当てられたからには解かねばならない。こんな事で評価を落としたくないし。 「……193mです」 「はい、正解。皆、自分の答えはあってた?それじゃ解説をしていきましょう。 まずは───」 何なんだろうか、これは。 つまらない。答えが正解だった事による喜びも感じない。まぁ問題を見た瞬間に答えが浮かび上がるのだから、そうなのかもしれないが。 それでも、やっぱり此処に俺の居場所はない。 俺の居場所は何処にあるのだろうか……?
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