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『―――んじゃ。本番、こっから』 『……………』 指を引き抜いて、漸く 彼女の欲しがっていたであろう 自身をゆっくりと押し込んで 緩く抜き挿しを繰り返す。 『――目ェ、瞑んな。ちゃんと、誰に自分が今、犯されてんのか自覚しろよ』 『……、そんなの…。イノセさん以外、考えらんないからぁっ―――、』 『・・・あ、そ。んじゃあ、ほら。舌――』 『…んっ、―――』 ―――――繋がったまま。 深く口付けるとフリージアは 離れないで、離さないで…、と イノセントの首へと必死に腕を回す。 既に息が上がり口元を歪める 彼女の舌をも強く吸い上げ、 彼女の全てを余す事なく 堪能すると、彼は うっすらと目を細めた。 (――――まだ、足りねぇ…。もっと、深く深く。俺に堕ちろ……) 荒い口付けに、彼女の口角を 真っ赤な血液が滴って行く―――。 卑猥に水音を立てながら肌の当たる音と 合間合間の彼女の嬌声のみが響いて それらが空間を只、ひたすらに 埋め尽くして行った――――。 ぼんやりと彼女が目を開けると 直ぐ傍らから聞こえる彼の寝息に 自分は途中で意識が飛んだのだと そう認識し、疲労感と怠さから 起き上がれず小さく溜め息を 零すと、隣の彼を振り向き その背中へそっと縋った―――。 『―――――――、』 ――彼の事が大好きで堪らない。 でも、何処か感じる背徳感に苛まれ どうしていいのか分からなくなる。 この身体がせめて、自分のもの だったらよかったのに……だなんて、 身の程知らずにも程もあるような事を 考えてしまったりなんかもして………。 彼が興味があるのは私なんかじゃない。 それも、十二分に理解はしている つもりではあるのだけれども。 ……きっと、私は―――。 彼に堕ちて、遠くない未来には 彼にも飽きられて、いつかは 棄てられてしまうのかも知れない。 一体、いつまで私は、彼と…イノセさんと 今のままの関係で居られるのかな―――。 今の私で居られるのかな―――――。
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