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結婚式場を契約した帰りに、彼と私は映画館へ立ち寄った。 前から見たかった話題作である。 「どのあたりの席がいい?」 「うーん、真ん中より少し後ろが見やすいんじゃないかな?ちょうどあのあたりが空いてるよ」 私はそう言うと、彼の手を引き、館内の少し後ろよりの席に座った。 「一緒に映画なんて久しぶりだね、すごく楽しみ」 「そういえば、そうだな。最近は結婚式の準備なんかで出かけることは多いけど、あれは半分仕事みたいなものだし……今日はおまえ、すごくテンション高かったな。あの会場よっぽど気に入ったんだ」 「もちろん。料理も会場もすごく素敵だった。あの会場で披露宴が出来るなんて楽しみ」 「良かった。花嫁が気に入るのが一番大切だからな――」 彼が話している途中で、映画の始まりを告げる音楽が流れた。 館内の電気が落ちる。 私たちは会話を止めて、じっと画面に見入った。 映画の開始から20分ほど経った頃だ。 「きゃっ……何……?」 胸の辺りに、彼が手を伸ばして触れてきた。 慌てて彼の方を見るが、知らん顔をして前を見ている。 私は仕方なく、再び前を向いて映画を見始めた。 「んんっ……あっ……」 今度は胸全体を強い力で掴まれ、頂をそっと指でくすぐられる。 「あっ……だ、駄目だよぉ……」 彼は私の乳首を親指と中指でぎゅっと引っ張り上げると、先端の敏感な部分を人差し指でトントンと叩くように撫でた。 彼の指が触れるたびに、全身に甘い疼きが広がる――。 鈍い痛みと、規則的に与えられる甘美な官能に、私は身を捩って抵抗した。 ここは、映画館、絶対に他人に気づかれるわけにはいかないのだ。 「んっ……止めてっ……あっ……」 掌で口を抑え声が出ないようにするが、艶めいた喘ぎが自然と唇から漏れてしまう。 「全然、嫌がっているようには見えないよ」 彼は私の耳元に唇を寄せると、さも楽しげに囁くのだった。 「でも、ここじゃ駄目だよぉ……」 震える声で私が答えると、突然、彼は私への愛撫を止めた。 「えっ、何?もう終わりなの」 「だっておまえ、止めて欲しいっていったじゃん」 彼の言うことはもっともだ。感じてしまったなどと、恥ずかしげもなく言うわけにはいかない。 「そうだけど……」 「なに、我慢できないのか?」 「……うん……」 一旦、体の中心に灯った火は消えない。私は彼の言葉にうなずいた。 「それなら、自分の手でいじってみろ」 「えっ?そんな……」 「ほら、右手は胸で、左手は下。どこを触ったら気持ち良いのか、俺は知らないからさ」 いつも触っているのだから、知らないわけがないのに――そう言いたい気持ちを、私はぐっと飲み込んだ。 とにかく今は、自分の体の火照りをおさめないことにはどうしようもなかった。 私は右手をシャツの中に、左手をジーンズの中に忍びこませる。 胸の頂はしっかりと芯が入り、凝った状態になっていた。秘所はじっとりと濡れそぼち、蜜が下着を濡らしていた。 ちらりと彼の方を伺い見る。彼も私の方を向いて笑っているように見えたが、周りが暗いため、本当に笑っているのかはわからない。 私は自分の手で、胸と秘所を刺激し始める。 声を出すわけにはいかないから、じっと俯いて、規則的に手を動かした。 「っ……あっ……」 指先が花芯をかすると全身が痙攣したように震えて、小さく声が漏れる。 「ほら、静かにして。気づかれるよ」 彼は私の方へ向き直ると、ハンドタオルを口元に持って行く。 「んっ……」 「ほら、これで声が出ないでしょ」 私の口をこじ開けると、その中にタオルを押し込んでいく。 乾いたタオルが口内の水分を吸って、私は息苦しくなる。 「ちゃんとイッたら取ってあげるからね」 彼は楽しげな声音で囁くと、自分の席に背中を預け、再び映画に見入っている。 私はもはや、映画どころの騒ぎではない。 体の火照りを鎮めたくて、手の動きを速めていく。 だらしなく開いた口元からは唾液が零れるが、すんでのところでタオルが吸収してくれるので、洋服を汚さずに済んでいる。 そして――。 「んっ……んんっ……」 全身を細かく震えさせて、私は映画館の席の上で果てた。 私の異変に気づいた彼が、顔をそっと寄せてくる。 「おまえ、映画館でするとか、大胆だよな」 全身をめぐった快楽は、まだ頬や指先に余韻を残していた。 熱に浮かされた頭で、私は彼の言葉をどこか遠くの話のように聞いていた。
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