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「‥な、奈津子?‥‥」 音の正体に気が付いた義人は妻の名前を言うだけで言葉が続かない。そうしている内に水音が途切れ再び無言の時間が訪れる。 「‥‥き、聞こえた‥かしら?‥な、何の‥音だと‥思う?‥」 艶っぽさの中に、何故か涙混じりの様な震えたか細い声で奈津子が問いかけてくる。 「あ、ああ‥。奈津子‥酔ってるのかい?‥君らしくない‥」 滑る有森の秘唇を愛撫させられながら義人は冷静さを装いつつ妻の異変に驚く。 性については淡白な方だと認識している愛する妻の自慰行為を受話器越しとは言え結婚以来初めて目の当たりにした義人の驚きは半端無い。彼女の自慰行為が衝撃的過ぎて何故泣いているのか疑問を持つ事を忘れてしまっている。 「よ、義人さん‥な、奈津子も‥お、女盛りなの‥。あ、あなたが単身赴任してから‥さ、寂しくて‥か、か、躰も‥‥う、疼いて‥ま、毎晩‥こうやって‥な、慰めてるの‥‥さっきも‥電話に出るのが遅くなったのは‥そ、そのせい‥なの‥」 消え入りそうな声の奈津子の告白に義人は胸が張り裂けるばかりの思いにかられた。 今夜の妻同様、娘も寂しがっている筈だ。やはり単身赴任は断固として断るべきだったと義人は後悔する。
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