短文
突発短文Log-09.09.28
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ガイナタ
By シロイ
何度君を好きだと言えば君に伝わるのだろうか。
「悲鳴だろうと何だろうと聞こえる位置まで行かねえと届かねーよ」
ふと呟いたとき、遠くからルークの声が聞こえてきた。
――ああ、確かに。
自分は彼女に聞こえる位置では、愛を一度として囁いたことはない。
馬鹿だな俺、と苦笑すると後ろからそれは知っていましたわ、という声が聞こえてきた。
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今から何かが動き出すと思っても許されるだろうか。
おわり
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ルクナタ
By シロイ
――ああこの人は意地悪だ。
低い声で囁くルークにナタリアはふるりと震える。
「何、どうかした」
耳に掛かる彼の熱い息が、とても胸を締め付ける。
それはアッシュの囁きのようで。
アッシュに迫られているようで。
「何でもありませんわ」
ルークは分かっていてやっているのだ。
アッシュに気持ちが向いていることを分かっていて、それを楽しんでいるのだ。
「――ナタリア…」
耳元でまた名前を呼ばれ、優しく触れられる。
彼とあの人とは違う存在だと分かっているのに、目の前にいる人物が誰なのかあやふやになってしまう。
「いやよ、ルーク」
「……何がだ」
顔を近付けて陰り、深い色に染まった瞳で彼はまた笑った。
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惑わすのはやめて。
高度なプレイをしますねルークは!けしからん!
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