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リレー小説

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[06] みんな仲良し
By あさこ
12-13 11:57
もっと奥に進むと、今度は、色々な動物や、妖精さん達がいました。
みんな、笑顔で、とても楽しそうです。
働いている動物さん、物を運んでいる妖精、色々な事をしています。

キティちゃんは言いました。
「ここにいる人はみんな楽しそう〜。」
チャーミーちゃんもうなずきました。
うさぎさんは言いました。
「この世界では、みんなが協力し合って生きているの。だから、みんな笑顔なのよ。争いが有っても、話し合いで解決しましょうってルールが出来上がっているの。」

「そうなんだぁ。どこの世界もそうだったらいいのにね。」
キティちゃんとチャーミーちゃんは、心からそう思いました。

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[05] お花の広場
By きてぃらん
08-30 00:21
「私が案内するわね」
うさぎさんは、キティちゃん達の前を歩いて行きました。

「うわぁ〜〜!綺麗!」
「ここは、お花の広場よ。」

そこには、色とりどりのお花が、まるで宝石箱をひっくり返したみたいに咲き乱れ、とても良い香りを放っていました。

「見て!キティちゃん!」ハート型のお花があるよ〜!」
チャーミーちゃんが教えてくれたお話はピンク色のハート型をしていました。
「うわ〜!こんなお花、今まで見たことないわ!」
キティちゃんがハートのお花に顔を近付けて匂いをかごうとしていた時でした。
「はじめまして!キティちゃん!」
「えっ?誰?どこにいるの?」
「ここよ!ここ!」
「え〜〜っ!」
なんと!キティちゃんに話しかけていたのは、ハート型のお花だったのです。

「ハート型のお花さん、あなたはお話が出来るの?」
「私だけじゃないわよ。ここにいるお花は皆、お話出来るのよ。」
「キティちゃん、こんにちわ!」
「キティちゃん、いらっしゃい!」
「来てくれてありがとう!」
あちらこちらから、いろんな声が聞こえて来ました。
「うわ〜!すごいわ!
皆さん、はじめまして!」
キティちゃんのご挨拶に、お花達は身体を揺らして喜んでいます。
「お花は、皆、お話好きなのよ。」
「そうだったの。この世界は良いなぁ。お花とお話出来るなんて…」
「キティちゃんがいた世界のお話達もお話出来るのよ。」
「えっ?」
「ただ、キティちゃんの世界の人達は、お話のお話を聞かないだけ…
お花達がいくら話しかけても、人間達はちっとも気付いてくれない…
だから、皆、お話しなくなったのよ。
本当はお話したいことがいっぱいあるのに…」
ハート型のお花は、寂しそうにうつむきました。

「そうなの…
私、元の世界に帰ったら、お花さん達とお話してみるわ!
皆にもすすめてみるわ!」
「ありがとう、キティちゃん!」

お花の広場のお花達は、皆喜んでますます大きく身体を揺らしています。

「次はこっちよ!」
うさぎさんはさらに奥の方へキティちゃん達を案内してくれました。

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[04] 冒険の始まり
By あさこ
07-09 22:33
「キティちゃんとお話が出来る様になって、とっても嬉しいわ。だって、ずっとキティちゃん大好きで、お話したかったから。
でも、よく考えてみて!私たち、もう戻れないかもしれないのよ。」
チャーミーちゃんは、キティちゃんより冷静に言いました。

「え・・・そっか、そうすると、パパにもママにもミミィにもダニエルにも会えないって事なの?そんなの嫌だ〜!」
キティちゃんは今にも泣き出しそうです。

「大丈夫よ。キティちゃん。キティちゃんは、今までどんな困難な状況に遭っても、乗り越えてきたでしょう。今度もきっと、何か方法がある筈よ!」
チャーミーちゃんはキティちゃんを励ましました。

キティちゃんは突然元気になって、言いました。
「そうね!キティが、チャーミーちゃんを守ってあげなきゃ!」
チャーミーちゃんはそんなキティちゃんを見て、微笑みました。

うさぎさんは言いました。
「せっかくだから、こちらの世界を見ていくのもいいんじゃない?」

キティちゃんとチャーミーちゃんはうなずきました。

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[03] 別の世界
By きてぃらん
06-13 08:35
「こことは違った世界?
一体どういうこと?
私達はあの穴から…」

…キティちゃんがそういって上を指差したその先には…

「きゃあ〜!
穴がな〜〜い!」

…そうなのです。
キティちゃんとチャーミーちゃんは、たった今、大きな木の前の大きな穴から落ちてきたはずなのに、その穴がないのです。

「…だから言ったでしょ…
ここはあなた達がいたのとは違う世界なのよ。」
「そ、そんな…!
じゃ、なんで、私達はそんな世界に?」
「う〜ん…私にも詳しいことはよくわからないんだけど…
『時空』とか『異次元』ってわかるかしら?」

キティちゃんは首を横に振りました。

「…困ったわね…
…とにかく、本当は通じあうはずのない別の世界が、たまに何かの拍子につながったりするみたいなのよ。
そして、そこにたまたま居合わせた人が間違って違う世界に行っちゃったりするの。」
「私達以外にもそんな風にここにやって来た人がいたの?」
「いるわよ」
「そうなの?その人はどこにいるの?もう元の世界に帰ったの?」
「うぅん、その人はもうとっくに死んじゃったわ。」
「え゛っっ!」
「だって、それってもう700年だか800年だか昔の話なのよ。」

(…がーーん…)

「…そ、その人は、いつ頃元の世界に帰ったの?」
「…その人はずっとこの世界にいたって話よ…」
「えっ!
…じゃ…まさか…まさか…私達、このまま元の世界に帰れないなんてこと…」
「…多分、別の世界同士を繋ぐ通路は何百年に一度しか開かないんだと思うわ…
だから…」

「えぇぇ〜〜〜っ!!いやよ!そんなの〜!」
「そんなのひどすぎるわ〜!え〜ん!」
「そうよね…そんなのひどすぎるわよね、チャーミーちゃん!




………ん?」
「やだ!やだ!私、元の世界に帰りたい〜!」

「きゃあ〜!!
チャーミーちゃんがしゃべってる〜!」
「あ、本当だ…」

「…だから言ったでしょ。
ここはあなた達がいたのとは違う世界なの。
だから、こんなことも起きるのよ。」

「そうなんだ〜…
でも、チャーミーちゃんとお話出来て嬉しいわ!」
「私も嬉しい!
前からキティちゃんといろいろお話してみたかったのよ!」
「本当〜?じゃ、いろいろお話しようね!」
「うん!!」

キティちゃんとチャーミーちゃんは、こんな深刻な状況だというのに、お話出来るようになった事ですっかり浮かれてしまうのでした…つづく

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[02] うさぎさん
By あさこ
06-04 21:11
「うーん、ここはどこ?チャーミーちゃん、お怪我はなあい?」
キティちゃんはチャーミーちゃんを抱っこしました。
キティちゃんもチャーミーちゃんも、怪我は有りませんでしたが、穴に落ちたのでびっくりしてしまいました。

すると、うさぎさんがびっくりした表情で、そこに立っていました。

うさぎさんは聞きました。
「あなた達は、どうしてここにいるの?」

キティちゃんは答えました。
「うさぎさん、こんにちは。間違えて落ちてきてしまったの。ここはどこ?」

うさぎさんは答えました。「ここは地上とは、また違う世界なのよ。」

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[01] 第1話
By きてぃらん
06-02 20:01
「ラ〜ララ〜ララ〜♪」

今日のキティちゃんはとってもゴキゲンです。
それは、ぽかぽかのお陽さまが気持ち良いから…?
それとも、色とりどりのお花畑からとっても甘い香りがしてるから…?

どっちも嬉しいことだけど、もっともっと嬉しかったのは、明日から皆で旅行に行くことになったから。
皆でパパの知り合いの別荘に行くことになったのでした。
そこは、まだ一度も行ったことのない所…
一体どんな所なんだろう??
キティちゃんはもう嬉しくてたまらず、自然に足はスキップしてしまうし、歌を歌ってしまうし、朝からずーっと笑顔が止まりません。

「キティちゃ〜ん!」
走ってきたのはミミィちゃんでした。
「あ、ミミィちゃん、どうしたの?」
「ママが、早く明日の準備をしなさいって!」
「私はいつでも行けるよ〜!
今すぐにでもOKよ!」
「旅行に持っていくものはもうまとめたの?」
「…えっ?!」
「一週間も行くんだから、お洋服も持っていかなきゃ!」
「あ…そっか!」

キティちゃんはあまりに嬉しくて、旅行の準備をすることをすっかり忘れてしまってました。

「早くやらなくちゃ!」
「あ、待って、キティちゃ〜ん!」

キティちゃんは一目散にお家に帰ると、クローゼットからたくさんのお洋服を出しては、トランクの中に詰めています。
「おりぼんも持っていかなきゃだめだし…お菓子と枕とぬいぐるみと、チャーミーちゃんのお洋服と…」
キティちゃんの身体より大きなトランクはパンパンで蓋が閉まりません。

「う〜ん、う〜ん!」
キティちゃんはありったけの力を込めてトランクの蓋を閉めました。

「やった〜!閉まった〜!」

これで、もう大丈夫!

そこへママがやってきました。
「まぁ、キティちゃん!そのおなかの膨らんだトランクはなぁに?!」
「ママ!旅行の準備完了よ!」
「キティちゃん…あなた、そんな大きなトランクが持てるの…?」
「…えっ?!…」

キティちゃんはトランクを持ってみましたが、全然持ち上がりません。
トランクは床にくっついてるんじゃないかと思う位に重くて、びくともしませんでした。
「…はい。」
ママはにっこりほほえんで、キティちゃんにピンクの小さなトランクを差し出しました。
赤いりぼんとお花の柄のとっても可愛いトランクです。
「わぁ!可愛い!」
「これに入るだけ持っていきましょうね。
もうすぐ夕飯だから、それまでに準備してね。」
「わかったわ!ママ!」
「頑張ってね!あ…」
「…なぁに?」
「枕は持って行かないようにね…!」

キティちゃんもやっと準備が出来ました。
明日になるのが楽しみです…

……………そして次の日…

今日もとっても良いお天気!
パパの運転する車に乗って出発しました!
移りゆく風景を見ながら、きゃあきゃあはしゃいでたキティちゃんとミミィちゃんでしたが、思ったよりも別荘は遠く、お昼ごはんを食べてからはとっても眠くなってきました。
2人が急に静かになったので、ママが後ろの席を見てみると、2人はすやすや眠ってました。
2人はあんまり嬉しくて、昨夜は遅くまで起きていたのかもしれません。

「キティちゃん!ミミィちゃん!別荘に着きましたよ!」
「…う…う〜ん…」

2人が目を覚ますと、そこは緑がいっぱいの森の中の別荘でした。
「うわぁ〜!可愛い別荘ね!」
そこは白いカントリー調の建物で、小さな出窓がたくさんありました。
「空気がおいしいわ〜!」
にゃあ〜〜
チャーミーちゃんもマイナスイオンがいっぱいの森の空気が気にいったようです。
チャーミーちゃんは早速、草の上でごろごろして喜んでます。
その姿がとても気持ち良さそうだったので、キティちゃんも思わず真似してごろんと横になったら、ミミィちゃんに「キティちゃん、お洋服が汚れるわよ!」と、言われてしまいました。

(…チャーミーちゃんは良いなぁ…)

そこへひらひらと大きな蝶々が飛んで来ました。
チャーミーちゃんはごろごろをやめて、じっと蝶々をみつめ、そして一気にジャーンプ!
だけど、蝶々には届きません。
蝶々は森の奥へ逃げていきます。
チャーミーちゃんはその蝶々を捕まえようと走って着いていきました。

「あ!チャーミーちゃん!だめよ〜!」
その後をキティちゃんが追い掛けます。
ひらひら、ひらひら…
大きな蝶々は森の奥へ飛んでいきます。
チャーミーちゃんは蝶々を追い掛け、キティちゃんはチャーミーちゃんを追い掛け、気が付いたら森の奥深くまで来てしまったようであたりは薄暗くなっていました。
大きな蝶々は大きな大きな木の幹に留まりました。
チャーミーちゃんは狙いを定めて蝶々に飛び掛かかりましたが、木の前には大きな穴がぽっかりと開いていたのです!

にゃあ〜〜!!

チャーミーちゃんが突然消えたのでキティちゃんはびっくりです。

「チャーミーちゃん!!どうしたの?どこにいるの??」

……?

きゃあ〜〜〜っ!

キティちゃんも穴の中に真っ逆さまに落ちてしまいました…!!

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