littleword
『近況』 By hyoka 慣れに拠って淘汰されぬものよりも、慣れに因って生じるものの方が余程厄介である。その邪悪さは根深い 群衆「まるで狂気の沙汰」 By hyoka ララル ルララ 雨が長く降ったので、牧人が矛盾の朝に亡くことは暫く亡いでしょう 猿べくして訪れる群衆の喧騒といったら！まるで一過性の台風に勝らんとする意気負いです 鈍痛に撃ち抜かれた寡婦が皿からこぼしたのはチェリーパイで、垢黒い過日が一旦の終劇を伝えていました 汚物の横にも神はおわすというのに、沈黙を破ることなき永遠は延々に誰がために謳う 嗚呼。そのとき、ついに孤独が涙したのです。 ララル ララル ルララ ララ 「終わり泣き世界に剣を。嫌悪。」 ふりかえることもせず By hyoka ふりかえることもせず、私を捨ててください それだけが私のしあわせ ほかにはなぁんにもいりません 最後が肝心だから、あなたには 見せたくなんてないものがあるから ふりかえることもせず、歩いてください あなたの後ろ姿に戀をして いつまででも追いかけていたかった いついつまででも ひたすらに、生きてください ふりかえることもせず、ただひたすらに そしていつか土に還るころ、私がいたことを思い出してください 走馬灯の一瞬に居場所があったなら それだけでしあわせなのです それだけが 私には仕合わせなのです ＊身に余るこいをしました she knows. By hyoka しなやかな黒髪を風に靡かせるままにして彼女はながいこと対岸を見てた その後ろで黄色いボタンを並べながらうさぎが言う、「最早そこには何もない」「君が追うべきものは何もない」 ねえアリス、彼女が待ってたのは何だったんだろう タイトル未満５×４ By hyoka 彼女が歌をやめた理由 くちづけたその指先に命を懸けろ メメント・モリの誤解 割れた卵の残骸で切れた 射つ雨にも傘は差さないで 渡したつもりの花束 六駅先の知らない街で出会う人 チェアーマンの不理解 ドアが閉まるならそれでもいい フェルマータはもう止んだ くちびるとはなびらとまつげとなみだ 隠したナイフをしまえ 螺旋階段で、気付いてしまった バイオレット・シートには座らない 愚直メカニズム シリー、またの名をジュビリー 彼の唯一のブリリアントとはそう、涙 指輪は誰のもの 偏光エメラルドはニヒル ロージィ(Rosy) フライング。心 By hyoka 「そんなんじゃない」 彼が言った おかしいね おかしいわ 私の気持ちこそそんなんじゃない まだ何も、欠片だって伝えたことがないじゃないわかったような振りをしないで、ただの友達だって知ってるわ 知ってほしいだけなのよ 別に受け入れなくたっていいから 寸分の狂いなく知ってほしいだけだから (わかってよ、そして受け入れて。) 裏切る心に告白前失恋。 無題 By hyoka 欲しいものが見つからなくて苛ついた、あの頃の私の望みは「すべて」だったから そしてきっと、今も ワナビーフラット？ By hyoka 楽な生き方とはつまり、万事をいなし右から左へ。誰にも侵入させず、誰にも侵入しない。熱くならない、恨まない。 (それが無意味だと、知ってしまったから。) そうして得るものは何だ。平穏か。それが平穏か。 非生産的な脳味噌の糖分は蒔かれる種のその芽を潰すことにのみ費やされている。そのための摂取。 そうやって そうやって そうやって一度閉じた大地に花は咲くのだろうか？ there is NO water! gone By hyoka 唇を突き出して横を向く 肩肘を張った君も嫌いじゃないよ 楽しければそれでいいとは思わない いつだって真剣な君が好きだよ 好きだったよ。 彼女はもういなくなった 碧の海の彼方へ沈んだ 彼女はもういなくなった 風に呑まれて森に消えた 彼女はもう だって彼女は、 彼女はあの日牙を無くして 私の中で死んだのだ。 私の中に彼女はいない 彼女はもういなくなった プラット・ホーム By hyoka 真夜中の駅で赤ん坊が泣く 揺りかご・揺られて・どこへ行く 「間もなく 最終電車が 参ります。 どなた様も お乗り逃しのないよう…」 ガタン・ガタン・プシュー。 ザワ・ザワ・ザワ。 プルルルルル… ドア、閉まります。 プシュー。 真夜中の駅で赤ん坊は泣く 乗り逃した、その魂はどこへ帰る 揺りかご 揺られて どこへ どこまで ガタン。 ガタン。 ガタン。 ガタ、ン。 [#次] [1-10] [戻る] littleword |