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相互記念(鴉様)
「ただいま〜、って誰も居ないのよね」


「おかえり。遅かったな?」

「……」


ギルドから帰る途中、少し本屋に寄ってから帰った私の前にソイツは居た

「不法侵入〜!!」



本音と建前


ここ最近、何故か出現率が高くなった不法侵入者の顔面めがけ、持っていたバッグを全力投球する。しかしナツはそれを片手で受け止めるとドカッとソファーに腰掛けた

「ったく…もうそろそろ、その『不法侵入』っての止めろよな。いくらオレでも傷付くぞ」

「傷付いてんのはこっちよ!っていうかハッピーは?」

「ハッピーならウェンディとシャルルんとこだ。」

「ふーん。で?アンタは何しに来たわけ?」


どうせいつものように暇だから遊びに来たのだろうと少し睨んでやった


「相変わらず冷たい奴だな〜。わざわざ明日の仕事の事を教えに来てやったってのに…」

「仕事?確か明日は、エルザもグレイも用事があるからって無しになったはずよね?」

「おぉ。だからオレとルーシィとハッピーの3人で行くんじゃねーか?」


まさかナツがちゃんとした用事で来るなんて…

私は素直に驚いた



それにしても…ナツとハッピーと私。
そう言えば、3人で仕事をしたのは随分前だったな…。


「随分、懐かしい組み合わせね」

「なんだよ?…嫌なのか?」

「誰もそんなこと言ってないでしょ!?ちょっと待ってて。今、お茶淹れてくるから」


例え不法侵入者でも用事があるなら話は別。私は急いでお茶の用意をし、ナツに手渡した


「お、サンキュー!」

「どういたしまして。ねぇ?仕事ってどんな内容なの?」

「ん?あー、そりゃ〜…明日のお楽しみってやつだ!」

「何よそれ!?…まぁ良いわ。じゃ、私お風呂入るから、アンタもそれ飲んだら帰りなさいよ!」


本当はもっと突っ込んで聞きたかったけど時刻はとうに0時を過ぎている為、今日はこの辺で引き下がりお風呂の準備をする事にした


「えー!まだ来たばっかじゃねーか…ってオイ!!何してんだよ!?」

「何って…服脱ごうとしてるだけじゃない?」

「おまっ!…オレが居んだぞ?」

「だから何よ?アンタしか居ないんだから問題ないじゃない。それに、どーせ私には色気が無いんだから別に良いでしょ」

自分で言ってて凄く惨めな気分になった。だから、せめてもの抵抗で頬を膨らましそっぽを向いてみる。すると、前からナツの盛大な溜め息が聞こえた。


「はぁ〜〜。お前さぁ…オレが本気でお前の事、色気ねぇって言ってると思ってんの?」


いつもより低めの声に不覚にもドキッとしてしまった私はそのままナツの方を振り向いた。すると、さっきまでソファーに座っていたはずのナツがいつの間にか、吐息がかかるぐらいの距離まで迫ってきていた

「え、」


これって、まさか…キ、キスされるんじゃ//


真剣な、それでいて何処か少し熱っぽい視線のナツに、なんとか抵抗せねばと思うものの体が全く言うことを聞かない。どうすることも出来ない私は覚悟を決めて瞳を閉じた


お互いの唇が重なるまであと、5cm…。





4cm…。





3cm…。





2cm…。






3cm……。



4cm………あれ?

全く距離が縮まらないどころか、逆に遠ざかっていく気配に閉じていた瞳を恐る恐る開ける。

すると、そこにはまるで先程の真剣身を帯びた顔が嘘だったかのように、いつもの無邪気なナツの笑顔があった


「安心しろ!お前に色気がねぇのは事実だからよ!!」

「へ?」

「ん?どした?変な顔して…。まさか、オレにキスされるなんて思ってたのか?」


ナツの明らかに人を小馬鹿にした態度に、


また騙された…。


そう思った瞬間、怒りよりも羞恥心の方が大きく膨らんだ私は、とっさに赤くなっているであろう顔を伏せ叫んだ

「そ、そんな訳ないでしょ!!//いいから、さっさと帰りなさいよ!」

「…へいへい、しゃーねーな。じゃあな」

そう言いつつも一向に窓の方へ行かないナツに違和感を感じた私が顔を上げた瞬間、唇に暖かい感触を感じた


それは一瞬の出来事だった


キスされたと気付いた時には、既に窓際に足をかけ顔だけ此方に向いているナツの姿があった

そして、

「だ、誰もキスしねぇとは言ってねーだろ//じゃ、明日の朝ギルドの門の前で待ち合わせだからな!遅れんなよ!!」

と言い残し、今度こそ窓から出て行ってしまった



私は、指先を唇にあて微かに残っている感触と、去り際の真っ赤な顔をしたナツを思い出しながら呟いた



「…ばか//」




――――――――――――
相互記念とゆうことで
星の姫君の鴉様が書いてくださいました(;▽;)

なっナツの本音が…壁|ω・)チラッ
本当は見たいくせにー(−▽−)
ってココア内心思ってました←

あれですよね。
ふつーに喋ってたのにいきなり声のトーン低くなるとドキッってしちゃいますよね。(笑)
ねぇあれって男子にとってテクニックなの??女の子落とすための。(笑)
今度誰かに聞いてみよ。((まじか

5cm、4cm、3cm、2cmってきたとき
キスシーンきたー(・ω・)!!って思ったらまさかの
3cm、4cm(笑)
で馬鹿にして
からの〜((ポイポイじゃなくて
ちゅう(・з・)☆

グハッ(;´д`)おっお腹いっぱいです。
そして頭の中がナツルーでいっぱいです。

いろんなサイト様の小説みさせていただいてると、
「あーこれまんがにしたい。」
とか思ってるんですよ。実は(笑)

いつか鴉様とコラボできたらいいなってこっそり思ってます(笑)
鴉様本当にありがとうございました☆
これからもよろしくおねがいします(`・ω・)!
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