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10000Hit(鴉様)
「なぁ、ルーシィ!」

「だぁぁぁっ!さっきからルーシィルーシィ煩い!!集中して読書も出来ないでしょ!?」

「何だよ怒りっぽいな〜。それに、そんな怒られる程オレ呼んでねぇよ」

「呼んでたわよ!十二分に!!アンタ、そんなとこまで無自覚なわけ?」

「うるせぇな〜。ルーシィだって日頃ナツナツ呼びまくってるくせに…」

「はぁ!?私がいつ呼んだのよ!」

「いつって…と、とにかく呼んでんだよ!お前だって無自覚じゃねーか!!」

「私は呼んでません〜!」

「オレだって呼んでねぇ!」


「じゃあ2人共ゲームでもしてみなよ?」

「「ゲーム?」」


NO Name


オレとルーシィの口喧嘩を見かねたハッピーが面白そうな提案をしてきた


「あい!今日1日中、お互いの名前を言っちゃいけないっていうルールです!因みに、先に名前を呼んじゃった方が負けだよ」

「おっ、何か面白そうなゲームだな!!燃えてきたぞ!」

「良いわよ。そのゲーム、受けて立つわ!!」

「じゃあ、オイラが審判するよ!」


そしてハッピーのよ〜い、スタート!という掛け声と共にゲームは始まった




〜数分後〜

「あ〜、何か暇だな〜。おいルー…ハッピー、何か面白い事しろよ!」

「いきなり無茶ぶりしないでよ。っていうか今、スッゴい危なかったよね?」

「さ、さぁな〜。何の事だ?ハッピー」


ハッピーの白い目から逃れようとルーシィの方に視線を向ければ、相変わらず本に夢中になってこっちを見ようともしない


これじゃあゲームしてる意味ねぇじゃねーか


どうしてもルーシィに自分の名前を呼ばせたくなったオレは、気付かれないように背後に回り込み両手で目隠しをしてやる。そして、



「だ〜れだ!」

「ふえっ!?…ちょっと何すんのよ!離しなさいよ!!」


ルーシィは慌ててオレの手を剥がそうとしている



「却下。誰だか当てたら離してやるよ」

「そんなのナ、っ!?」


オレの思惑通り、ルーシィはオレの名前を口に出しかけたがゲーム中だったことを思い出し慌てて口をつぐんだ


「ん?ナ、なんだよ?ほら続き言ってみろよ(ニヤ)」

「…とりあえず手を離しなさいってば!本が読めないでしょ!?」

「だ〜か〜ら〜、名前言ったら離してやるって言ってんだろ?ほら、言ってみ?」

「嫌よ!!言ったら負けになっちゃうじゃない!」

「じゃあ、ずっとこのままだな♪」

「くっ…!ハッピー!!」


苦し紛れにハッピーを呼ぶルーシィに、なんだ?ハッピーにでも助けを求めるつもりか?と2人の会話に耳を傾けた


「何、ルーシィ?」

「このゲームって名前言わなければ良いのよね?」

「あい!名前じゃなかったらセーフだよ」


ハッピーの返答に、そう。と短く返したかと思うと今度は一呼吸置いてオレに向けて言い放った



「じゃあ…早く離してよ火竜(サラマンダー)」

「……」


ひゅっ、と喉の奥が鳴るのが分かった。体の芯まで寒気が走る。

ルーシィが…オレの事を『火竜』って言った?今までずっと…ずっと、名前で…ナツって言ってたのに…



「ちょっと聞いてるの!?もう誰か言ったんだから離しなさいよ」

「…嫌だ」

「は?約束が違うじゃない!」

「火竜はイグニールだ。オレじゃねぇ」

「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の火竜はアンタしかいないじゃない!ほら、屁理屈なんか言ってないで早く離してったら」

「嫌だ!ちゃんとオレの名前言わねぇと離さねぇ!!」

「もう、アンタしつこいわね!ガジルだって火竜って呼んでんだから良いじゃない!」


予想以上のダメージに最初は頭が真っ白になったが、こうも離せ離せと連呼されるとだんだん腹が立ってくる



「ふーん、あっそ。じゃあ…」


そこで言葉を区切り、ルーシィの両目を片手で隠しもう片方の空いた手でぎゅっと抱き締めてやる

そしてルーシィの耳元で


「ちゃんと名前で言わねえんなら、ギルドの皆の前でキスすんぞ」

と低めの声で囁くように脅してやった



今度はルーシィの喉から息を呑む音が聞こえる

「な、何言って」
「さーん、にー、いー」
「分かった!言う!!言うから!……ナツ//」

「ルーシィ」

「お願いナツ。この手、離して?」


ここまで頼まれては仕方ない。オレは渋々両手を退け、ルーシィを解放した


「なんだよ?そんなに嫌だったのか?」


軽くショックを受けつつ後ろから聞いてみると、ルーシィは慌てて此方に体ごと向き直った


「そうじゃなくて!あの…ナツの顔が、見えなかったから…その寂しかったっていうか、不安だったっていうか…///」


「ルーシィ…」



チュッ


衝動的に動いた体は、気付けばルーシィの頬にキスしていた。

ご丁寧にリップ音までつけて


「ひゃっ!もうナツ!皆の前でキスしないって約束だったじゃない!!//」

「悪ぃ。嬉しくて、つい…」

「もう//」


謝りながらも嬉しさに耐えきれなくなったオレは、正面から勢いよくルーシィに抱きついた。
するとルーシィも恥ずかしそうに、でもしっかり腕を回して抱き返してくれた





「でぇきてぇる〜♪」

「2人共、完全にゲーム忘れてるわね♪」

「ゲーム所か今自分達がいる場所すら忘れてんじゃねーの?…つうか、」


『ギルドでイチャついてんじゃねーよ!!!!』

この時、ナツとルーシィ以外の心が1つになった。
そしてナツとルーシィのイチャイチャはルーシィが帰るまで続いたそうな。
めでたし、めでたし…


『全然めでたくねぇ〜!!!!』



星の姫君の鴉様のところから頂いてきました!!

うわぁ…このゲームすごいおいしいですね。マグマグ(・〜・*)
読んでるときニヤニヤニヤニヤ(φωφ)でした!!(ヤメロ
かまってもらえないナツが可愛くて
Sっけなナツにドストライクで
火竜って言われてショックなナツが可愛くて
何回読んでも、うはぁぁあ(ノω\//)
ってなってしまいます!!

絵のほうも頂いてしまいました!!
うわゎっ図々しくてすみません(>m<`;)

10000HITおめでとうございました!
これからも通わせていただきます♪
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