[携帯モード] [URL送信]



華麗なる大円舞曲T


何と高慢な!

女という生き物どもめ。貴女らの脳髄にはさぞかし金のメッキでもって塗りたくられた独り善がりな妄想とそこに派生した不細工な硝子窓のような噂話がひっきりもないのだろう!


この女も何が変わるという。ただわずかに他の娘より笑いに高慢さが増していた、それだけのことではないか。


しかしどうしたことだ。お前の肖像がこの胸の内に焼き付いて拭うこともかなわない。

その美しい造花をむしり、握りつぶせばそれがお前のけし粒より小さくて、薔薇の花が弾けたような頬であれと。


何故俺はこうも焦がれる。


どうぞその手を、我が君よ。

今宵こそ華麗なる大円舞を共に。



[*前へ] [次へ#]
[戻る]


無料HPエムペ!