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剣と神の前身 ※グロ注意


誰もがそれを握る彼女を諦念と侮蔑の入り混じった目で見ていた。
そして深い霧が立ち込める中、開戦が宣言された。

(中略)

喊声も疎らになり始めたころ、霧も晴れつつあった。
双方の兵士達が薄れゆく狭霧の中に見たものは、両陣の死線のその正に中心で、
骸累々とするその上に立つ、朱殷に塗れた女の姿であった。
携えたそれが何であるのか、刹那に理解できるものは居なかった。

じっとりと夥しい量の血を吸い上げ、最早風に靡くこともなくなった旗。
柄には血糊と臓物が絡み、先端には血潮滴る肉が下がっている。
女はその旗を一振りし、血風を巻き上げた後、見も知らぬ者の頭蓋を貫き砕いて地面へ突き立てた。



未だに重度の中二病です。
自作RPGに出てくるお姉さんの前前世くらい。


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