―バルト歴1820年
神々に祝福されし大地フィアラルは『沼気』と言うモノに侵されつつ有った。
そんな時有る予言者がこう言った、
『沼気は悪しきモノなり、その餌にされた竜は我々に災いをもたらすだろう』と。
人々はその言葉に耳を疑った。
竜は今迄我々と共に暮らし我々を助けて繰れた心優しきモノだ、そんな事は無い筈だと…
だが、予言は現実となり沼気の餌にされた竜は人々を襲った。
人々はそれ以来竜を酷く軽蔑し、勇気有る者達は襲ってくる竜を殺し続けた。
そして人々はその勇気有る者達を『ドラゴンハンター』と呼び、『ドラゴンハンター』は竜を狩り続けたのだった。
だが、例え竜の数が減ろうとも沼気が減る事は無かった。そして人々は気がつかなかった…
漂い増え続ける沼気に
竜達の悲痛の叫び声を
そしてそれから月日が流れ…
竜の歌は空まで
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